Wanderings / 千津
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 2002年09月13日(金) 人を殴った 

他人を殴っていいことなんて何も無かった。
自分の中でしたくないことをしたら気持ちの整理がつくかと思ったけれど、後味の悪さしか残らなかった。

私が信じられないことが悪いんだと思う。
彼が人の話を聞かないことが悪いんだと思う。

夜中に喧嘩別れして、彼は明日引っ越す予定の部屋に行った。
私は彼を好きなのだろうかと自問した。
邪険に扱われて、それでも一緒に居たいのかと自問した。

彼にしてみれば、何気ない会話の中から、喧嘩の種を見つけて詰め寄る私が嫌なのだろうし、逃げ道を与えない私が嫌なのだと思う。

普通に過ごす分には一緒に居たい人だと思う。
いざと言う時に頼りにならないけれど頼りになれるよう努力するとは言っていた。

私は信じるように努力すべきだろうか。

わからないままに謝罪と連絡のメールを出した。

 2002年09月07日(土) 未来の有無 

大学のある町に戻った。友人と会い芸術鑑賞と食事を楽しんだ。彼を送って帰ると、部屋では彼が待っててくれた(頼んだのだけれど)。

喧嘩した。彼の甘えた考えといい加減な態度に、初めは我慢していたけれど結局泣いた。態度を改めるように言ったけれど、彼にとって都合の悪いことは全て拒否された。彼は自我を通すことばかりを優先させて歩み寄ろうとしない。罵りたいのを我慢した。また別れ話が出た。彼が頑ななままなら別れるんだろうと思った。私だけ変わろうとしても意味が無い。私は彼に都合よく変わりたい訳ではない。彼も変わってくれなければ何も変わらない。

だけど私はかなりの部分で彼が好きで、彼を嫌いになった訳ではないから、もう少しだけ頑張ろう、続けてみよう、と思う。彼は私に辛い思いをさせられるのが嫌で別れたいと言った。嫌いになったわけではないと言った。それはただの逃げだと思った。何ものにも向き合わずに都合よく生きていくなんて何を甘えたことを言うのかと思った。人は使い捨てできるものじゃないと言った。

彼は甘ったれた卑怯者だ。そして自分の行動を見ず反省せず直そうとしない。

私は自分の言葉と行動と思いに応えてくれる人が欲しい。人に無償で与えられるほど出来ていないから、与えたらそのぶん返して欲しい。彼はそういう人じゃない。私は人の居る家がほしい、誰かとつかず離れずの距離で暮らしたい。この10ヶ月間、彼がずっと傍に居たからその延長で彼を選びたかった。だけど今の彼には未来が無い。きっと私は疲れて離れるだろう。保身も含めて、少し離れようと思った。

一人暮らしをしていいよ、と言った。彼の母親は(私と引き離すためか)予定より生活費を多めに渡すと言っていたらしく、それならゆとりのある生活が出来るから、今のうちに越したほうが得だと考えた。彼の親が引っ越し資金を出すのは一度きりだから、一足飛びに二人で暮らしたいと思ったけれど、次の引越し資金は二人で貯めれば良いと思い直して、貯金を始めようと提案した(もとから私は自腹だったし)。彼は嫌がったけれど、今まで隣に居た人間に配慮せず傷つけてまで行動しようとしたことへの代償だと言って承諾させた。引越ししなければ別のことに使えばいいし、行動しようとしたときにお金が無いのは困るから、そしてその間に私自身の気持ちも整理したい。

・人に口出しさせるな
・口出しされたら閉じさせろ
・そして聞くな
・振り回されるな
・甘えるな
・逃げるな
・見つめろ
・変えろ
・人を傷つけるな
・人に配慮しろ
・母親になんでも言うな

 2002年09月06日(金) 彼母と話した、ムカツキ 

腹が立つ。彼も彼の母親も嫌い。

私が「私の部屋にあった荷物を元に戻して」と頼み、彼は一旦頷いたけれど「(家の)車を使うのにその事を話したら、母親に嫌な顔をされた」と言って、取り止められそうになった。彼は荷物を置きたくないらしく「母親も止めるし…」と一気にマイナスムードになり、また「母親の顔色ばかり伺って、私の事は気遣ってくれない」と言う会話になってしまった。

我慢できなくて「私は、家庭内で君が母親とどうであれ関係ないけれど、君の母親の行動に迷惑しているの。母親に君と私のことに口出しさせないよう言って頂戴、きつく言って頂戴」と言い、彼は気乗りしないながらも了承してくれたのに「やっぱり辛い」と言って動かず、そうこうしている内に彼の母親が彼の部屋に入ってきて、彼から携帯電話を取り上げて私に直接話しかけてきた。

彼が直前に声を張り上げていた所為で

「何を喧嘩しているの?」

と聞かれ

「喧嘩なんてしていませんよ」

と答えた。他にも色々聞かれたので思っていた事を全部話した。20才を過ぎた子供に干渉しすぎではないか、子供の人間関係に直接口出ししてくるのは間違っている、金銭で子供の行動の行動を縛ろうなんて卑怯だ、等。勿論喧嘩腰ではなくよそゆきの声色で、批判はせず

「彼もお母様の顔色を伺って自由にできず苦しんでいるようですから、頭ごなしに決め付けず、もう少し自由にさせてもらえませんか」

と柔らかいつもり(が結構無礼な事を言ってたかもね、今思うと)の口調で言っていたけれど(まあ先に無礼をはたらいたのは向こうだから考えないことにする)、仕舞いには

「(彼の名前)がそう言うのだもの」

と彼を持ち出してくるから

「私は(彼の名前)君からお母様がおっしゃるのとは違う風に伺っていますけれど」

と言ったら

「(彼の名前)が千津ちゃんに相談したの?相談しなければいいのに、しないように言っておくわ」

と言われ、ムカついて

「そうですね、お母様にも誰にも相談しなければいいですね」

と言ってしまった。そこで携帯電話は元に戻されて彼女は部屋から出て行ったらしいのだけれど、彼は「平行線だろ?」と放置(そもそも彼は彼の意見と母親の意見が食い違うことが少ないので過干渉されている実感が無いし困っていない、むしろ頼もしい味方だと思っている節さえある)。

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泣いたのと元からの肩こりで頭痛がして中断。

(今更ながら)わかったことは、彼の母親はその行動が過干渉であることを自覚していないこと、自分は何も間違っていないと思っていること、人の言葉は聞かないこと(なら携帯電話を奪うなよ、と)。何を言っても無駄なのでこれからは完全シカトするしかないと。

小娘相手に大人気無い事するなっつの。「俺と千津のことに口出ししないでくれるかな」「なにもしていないわよ」って確信犯ですか、始末悪い。


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