和田拓治郎の「夜景レストラン」

2005年01月21日(金) よくやってる人達の裏側


移動中の景色の中で、やってるのかやってないのか解らないお店って見かけますよね。

街からスゴく離れている地域で、しかも地下に下りていくスナックや、駐車場がバカでかい居酒屋、店の名前が変わったのに、交差点に出している最も目立つ看板が以前のままなど、頑張らなくても何で生きていけるんだ、とうらやましく思います。






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無骨な鉄筋鉄板で粗溶接した看板に、修正液で手書き追筆。
できたての当時は、多少デザインっぽかったのかなとは思いますが、今となっては任務の終わった軍艦のような肌触り。

画像のように、パッチワークの部分は追筆と解るのですが、最後の「つまみ」ってなんだ?

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2005年01月20日(木) 全てが入れ替え


全てが過ぎ去り、まだらに忘れることで、生涯を色濃く記憶していくわれわれ人類には、今、






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と言う説が浮上してきております。

人口が飽和し、資源を使い果たし、近隣の銀河系に似たような星を探す。
壮大なスケールの物件探しと考えれば楽ですが、今そうなりつつあります。

ということは、はじまりもそうだった可能性がありえます。
最初に地球に渡ってきた人間は、片道切符を手に宇宙船もろとも突っ込んできたに違いありません。
そうした決死の種の蒔き方も、動物の本能という意味では、理解できないこともありませんね。

人間讃歌ではありません、枯れる直前にたくさん松ぼっくりを着けて死んでゆく松などの、動植物讃歌です。
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2005年01月19日(水) 新技法で攻めろ


毎夜深夜までの制作劇、自分の作品ではないので気を入れるまで時間がかかりますが、義務は果たさねばなりません。

皆それぞれ作る作品には、イメージというものがあり、そのイメージに近づけるためには努力を惜しまない姿勢で、終わりの無い彫刻制作に立ち向かっております。

その失敗例のひとつ






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一般の皆様は美しい新車、ピカピカの包丁、削り出しのアルミパネル等、磨き上げられたアイテムにすこぶる目がないはず。

彫刻家は違います。
むしろ錆びていたほうが味があっていい、新品でもあえて錆びさせる。
理解しがたいでしょうが事実です。
そのために、遅くまで錆び付け液など薬品を調合して試行錯誤。

画像は、みかんのように鮮やかな色が出てしまいましたが、芸術の始まりはいつもこんな感じ、回数を重ねれば徐々になじみ、今はむしろパッションだと、制作する仲間は盛り上がります。
ただ作者本人は迫る時間と段取りのノルマで少しやつれたようでございます。

時期がくれば締め切り、そんな皆さんはまだぬるま湯。

毎日が期限、連日解散危機の「身体」、割のいい出演依頼募集中。

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2005年01月18日(火) 発想の限界


わたくし、常に発想の転換というものに重きを置いておりまして、「これは」っと思うほどひらめいた時は、自然に口がひらき笑ってしまいます。

例えば、作品を持ち上げる手順について打ち合わせていた今日未明。
同僚の説明を聞いていると、よりイメージするためなのか、なにやらA4の紙に大きく作品の形を描きはじめました。
ある程度その作品のラフスケッチに寸法を入れた後、三つ又(重量物を持ち上げる設備)をシュミレーションする段階となり、






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恐れ入りました。

発想の限界は机上に無し。
世で「机上の策」とはあまり良い評価で使いませんが、この時ばかりは口がひらき笑っておりました。

策を練るスケッチが奇策、これも発想の転換。
日々勉強でございます。

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2005年01月17日(月) 毎年の極秘スケジュール


毎年行われる極秘審査の季節がやってまいりました。
わたしも数年前立ち回った、






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一期一会でクレーム対応ウィーク、いわばお客様窓口の一人版でございます。

今年はお客として、鑑賞側での傍聴席。
いかに深く完成度の高い作品を展示し、質疑応答に理論武装するかが問われる、一生に一度の檜舞台とお考えください。

ところで、フィンランドの博士審査は歴史を重んじており、燕尾服にシルクハット、腰には刀をほどこし、理路整然としていない場合は切る覚悟での姿勢とのこと。(下記参照)
http://eve.physics.ox.ac.uk/Personal/suominen/promootio.html

それに比べ我が国は、良くてスーツ、悪くてフリースにウォレットチェーン。
こんな国に攻められたら終わりですね、実際。

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