マンションの角から二つ目の部屋に住んでいる。お隣り角部屋の住人の入居が遅かったため、埋まってる部屋順に指名という方式で、管理組合の理事(ヒラ理事、長(オサ)ではない)に任命されてもうすぐ一年。夫は理事会だ総会だと出席し、ヤツにちくちく皮肉られるほどカーサン全部夫任せのノータッチを決め込んできた。娘と留守番という大義名分がござる。
今日は臨時総会とやらで、相変わらず全くその気はないというのに、夫が一度くらい出席しろと言い張る。前回の総会は家族全員で参加している人たちがたくさんいた、と。
へいへい。そんなに言うなら行きますよ。行ってやってもいいですよ(高飛車)。
公民館の和室で夕方六時から。微妙な時間帯だ。
小さい子がたくさんいたよ、という夫の言葉を見事に裏切って、娘以外にひとりも子供はいない。夫婦で出席している人もほとんどいない。一回目の総会で様子が知れて、こういうことになったんだろう。はー。
総会自体はネット業者3社のアピールを清聴し、任意加入する判断材料にしましょうということと、来客用駐車場の運営に関する決め事を了承するということ。
3社はT、U、Y。TとYが熾烈なアピール合戦をするなか、座高の低いU社の営業さん(若い細い大杉蓮似)が影が薄くて気の毒なほどであった。Yは強烈だったな。遅れて来て早く帰っていった。でも説明は一番うまかった。勢いのある会社の人、というオーラがにじみでていたよ。
一時間余りで終了。カーサンの成果は以下の通り。
1.夫が「キンキの光一似」という若い理事長(くじ引きで選出されたそうだ)をついにこの目で確認。目が慣れてくると確かに光一似。でもどっちかっていうとアンジャッシュ渡部。
2.やたらと「理事会で勝手に決めるな」「理事会のメンツを知らしめろ」となっちゃないぜダメ出しをしてくるのはこいつだな、という人物をほぼ特定できた。ご丁寧に各戸にポスティングまでするくせに、総会では一言も発言せず、終了後に進行を担当した管理会社に噛み付いていた。そんなにやりたきゃテメーが(以下略)。
3.5分の4という驚異的な出席率のおかげで、だいたいどんな住人がいるのか雰囲気的にわかった。何人かとは言葉を交わすことも出来たし、お互い顔を認知することも出来た。
入居が遅かった角住居のお隣さんは欠席だった。引越しの挨拶も一言も無かったしな>根に持っているなカーサン。いや、円満な近所づきあいがしたいだけよ。
娘はやけにぶーぶー言っていると思ったら、総会開始後すぐにカーサンのあぐらかいた膝で眠ってしまった。終了と共に目を覚まし、予想通り低かった。だいたいこういうパターンは低くなる。公民館の受付のおじさんが親切で、お茶やらお菓子やらを恵んでくれた。有難や。 ※もちろん補食は持参していました、念のため。
録画しておいた、ちびまるこちゃんとサザエさんの日曜黄金コンビを見ながら、遅い夕飯を食べた。最近娘はこの二番組で一週間を体感しているらしい>「にちようびはまるこちゃんだの?」。
この間Amazonで出品してさ、なんていう話を実家ばばにしたところ、ちょうど読まない本を整理したところだから売ってみてよと頼まれてしまった。文庫本ばかり40冊ほど託された。
改めてそれらを広げてみると、ああ、こりゃ相当古いね。ヤケもあれば、埃ともカビともつかない汚れがございます。
夫は古本アレルギーというか、古本屋の埃っぽいような日向くさいような、ああいう空気を吸うとくしゃみ鼻水が止まらなくなる。まずは埃を払わねば。
外に出て窓を閉め、カーサンもマスクして一冊ずつ埃を払う。汚れをぬぐう。これはどう考えても出品できない予感。
しかも、二つ返事で引き受けたものの、今まで売ったことがあるのは単行本ばかり。文庫本ってどうなのよ、と見てみると、一円とかで出品してる人がたくさんいらっしゃるんですが。
そして成約料や手数料や配送料をプラスマイナスしてみると、足がでかねないことが判明。そのためにエクセルでシミュレートまで作ってみる。そういうことにはエネルギーを惜しまないカーサン。ま、あとで役に立つし。
やはりAmazonへの出品は見合わせよう。
で、どうする。BOOKOFFで買い叩かれてくるか、えんやこら古本屋まで持参するか、それとも図書館とかに寄贈するか>引き取ってもらえるのかという古さ。
むーん。とりあえず・・・読むか。
 | 新潮文庫でハトロン紙みたいな薄紙がついてるの、初めて見たよ。岩波でしか見たことなかった。昭和42年の石川達三「結婚の生態」。旧仮名遣い。「たうとう友人に頼んで探してもらふことにした。」ときたもんだ。
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昨日は月に一度の定期検診。
柳の下のどじょうを狙って予約の30分前に着いたが、生憎どじょうはいなかった。予約時間より一時間遅れてようやく診察室へ。
開口一番、「悪いですねえ」とU先生。過去120日くらいの血糖値の平均を表すHbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)という指標があるのだが、採血の結果8.8%に上昇が判明。前回は7.2だったから、えらい急上昇だ。
咄嗟に理由を考え出してしまう。12月の風邪の高血糖のせい?でも最近は低くてばたばたすることの方が多いくらいなのに。無性に理不尽な気がして、しかも「そんな言い方しなくても」と理不尽への怒りをU先生に転嫁。むかむか。
最初に一発かまされて凹むカーサンを見かねたのか、「ま、過ぎたことは仕方ないですから、これからのコントロールをがんばっていきましょう、大丈夫ですよ」と彼にしては最上級の励ましを頂く。「そっちが先にかましといてなんなんだよ・・・」とカーサン腹の中で毒づいていたのは内緒だ。
そしていつものコースで実家へ向かう。途中娘がうずくまってべそをかき出す。やれ今度は低いぞ。
地下鉄の駅から実家までの道は、坂を少々下り、その後大層上るという谷越えなんだが、谷でノビてしまった娘。14キロを担いでえんやこら坂を上る。
到着して測るとやはり低い。病院で測ったときの半分以下に下がってる。早くお昼ご飯を作らなきゃ。その前にとりあえずジュースで応急手当。ビスケットもかじらせる。
娘は気分が悪いので「おかーちゃんいかないでー」とべそべそ。それでも放っておいて昼ごはんを作ってしまいたいし、自宅なら絶対泣かせてでも作るのだが、実家じじが「かわいそうだ、そばにいてやれ」という。内心ため息をつきながら、予定より多くビスケットを食べさせてしまう。
カーサンでなきゃダメという状態なのはわかるけど、相変わらずじじとカーサンとでは優先順位が食い違って、しかもそこで自分が折れてしまった。ちょっとみててよお願い、と言うべきだったのに。
ビスケット食べ過ぎた分、おやつ前にはHIに振り切れる。はあ。ため息がまた出る。ため息をつくと幸せが逃げていくといういうけれど、どうしてもついちゃうこともあるってスガさんもラジオで以前言ってたし。盛大にため息をつかせてもらおう。
コントロールがんばりましょうと言われたその直後にHIを出した。そんなことで落ち込んでいるのだ。カーサン次第で防げた可能性があったのに、と思うと情けなくてたまらない。
U先生に、血糖値の記録から、ときどき二日連続でお昼が高値ですね、と指摘されたのも引っ掛かっていた。そうです、週末ですよ。外出すれば外で食べるのが常になっていたけど、やはり自宅で食べる量と比べると多いのだ。炭水化物プラス甘いものという組み合わせが多いお子様プレートがうらめしかったりする。上がらないわけがない。
もういっそ外食は控えた方がいいのかしら。「このままじゃ9%台にのっちゃいますよ」というU先生の声が回る。ぐるぐるぐる。理不尽な気持ち。ああもう。こんな考え方おかしいってわかっているのに。
そして自宅に戻って深夜、娘が猛烈に夜泣き。なだめてもなだめても泣き止まない。測ると平常値。なんだろう、ストレス?病院が嫌だった?ただのカンの虫?
測定も注射も娘は嫌がり、「いやだよねえ」と同意するだけしてカーサンはそれをする。まるでお決まりのゲームのようにパターン化すらしている。本当はそれってとてもよくないのではないか。そんなことまで考え出したら止まらない深夜。かなりのハイテンションで夫に吐き出しまくる。
娘が本当にどう感じているのか、考えれば考えるほどわからない。どうすればいいのかわからない。振り回されたくないのに、逃げられないってかんじで振り回されていやでたまらない。
しまいにゃ「考えてもわからないことを考え続けるのは無駄なことなのか」まで到達。深夜特有のどつぼ思考パターンにはまるカーサン。
「無駄ってことはないんじゃない?(←語尾上げ)」と夫はお風呂に消えていった。
こないだ書いたように、公園で会うママにカミングアウトしてからというもの、すごく気が楽になった。
自分から切り出すことに、実はとてもこだわっていたのかもしれない。言ったほうがいいか、いや言わなくてもいいや、と自問自答で済ますたびに、この人とはそこまでのおつきあいじゃないし、と確認したみたいで、勝手に寂しくなっていたのかもしれない。
わーっとコドモたちが盛り上がっていても、娘が低そうな怪しいそぶりを見せたら、その輪からソッコウで離れなくてはならない。他のママ達の目を気にしすぎだとは思うけど、そこで理由を話せたらなあ、とずっと思っていたんだと思う。「つきあいの悪い親子」と思われたくなかったんだな>つくづく小心者。
ひとりに話したから何が変わるわけじゃないとは思うけど、「話しても平気」という経験がとても心強い。
自分が実はびくびくしていたんだな、と、今わかる。わかってほしいなら、話さなくちゃいけないってことも。
これからもこんなことを繰り返して、少しずつ前に進んでいくんだろう。
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あとから気付く、といえば、もうひとつ。
スガ様の夜以降、カーサンとても落ち着いている。
スガ様ナイト(活用形)以前、カーサン娘と劣悪な感情関係を展開していたのだ。
お風呂が湧いたのを知らせるチャイムが鳴った途端、「うかはいまみっきーのごはんちゅくってるんだからー」とさも嫌そうに主張する娘に「だからなんなの!」と食ってかかるカーサンを見て、夫はしみじみ「日頃の敵対関係が現れているね」と笑ったが、一事が万事その調子だったのだ。
底にあるのは本当はこっちかもしれない。娘が最近測定も注射も嫌がり方が強くなり、それを御すのにカーサン四苦八苦。三度の食事のたび、おやつのたび、寝る前、それプラス低いと思われるとき。そして誰もカーサンを褒めてくれない。褒めるどころか娘は嫌がるばかり。あーもうやってらんない。
カーサンそんな自分自身にガッカリするやら嫌気がさすやら、毎晩夫に愚痴りまくり。愚痴る自分も情けない、と続く、そんなループに毎日はまっていた。娘も巻き込んだ不機嫌スパイラル。
また妙なことを、と言われてもいいけど、スガさんの声を聴いていたとき、とても褒められたような気がしたのだ。「よくやってるね、がんばってるね」。一番聞きたかった言葉を、スガさんの声で自分の中に見つけたかんじ。ええ、図々しくてすみません。
毎日の娘の持病の管理で、と言い訳をつけることもないのだろうが、カーサン乾いたスポンジ状態だった気がする。絞っても、逆立ちしても鼻血も出ませんってやつ。
そしてそれを自覚できたのは、スポンジが充分湿って、滴り落ちるくらいに含ませることができたからのように思えてならないのだ。あの晩湿らせてくれたのは、スガさんだけじゃなかったし(←あ、やらしい?)。
たまには必要とわかっていても、娘の管理を理由に「無理無理」とあきらめていたことに、本当は執着していた。カーサン自身がわざわざ選んで、好んで、クサイものに蓋をしてきたツケが、乾いたスポンジだったんだろう。
だから本当に、いくら感謝しても足りないくらいと思っているんです、はい(無理やりまとめてみる)。
早起き・公園・お昼にうどんの3拍子が揃うと大抵低血糖。そのあと買い物・公園とまだまだ活動は続くので、買ったばかりのビスケットをとりあえず補食してから外に出る。
帰宅して本格的におやつ、と思ってフツーにスケールを守って打ったけど、全然食べないー。案外お腹いっぱいなのね。運動もじんわり効いてくるだろうから、夕飯前に低くなる可能性大。さっきの補食が裏目に出そうな予感がする。
早めに夕ご飯の支度をしておこう・・・と思うなら、これを書いている場合じゃないだろう>自分。
本日も覚書にて失礼。
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追記。
その後さらに補食を取ったものの、夕飯前にやはり低くなってしまった。追いつかず。反省。
夕飯後に超速攻型を打ってまたびくびくしたものの、その後は大丈夫でした。ほっ。
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