思い出に変わるまで
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居心地悪い場から逃げる様に去ったら大きなため息が出た。
思いっきりヘンなの丸分かり・・ 漫喫の時間つぶしも何を読んだのか集中できなくて18時頃重い足引きずって彼の家に行った。
話さなきゃ、話し合わなきゃ。
ドアを開けたらすでに晩御飯の準備中
「mamiが角煮持ってきてくれたし、俺からは仲直りの貢物、ワイン買ってきたよ。でもテーブルワインだから美味しいかな?」
いつもと同じ話方だけど微妙に気ぃ使ってるのが分かる
ワインのラベルがゆがんで見えて字が読めないや・・ なんで?何が悲しくて涙が出るんだろ
ごはん食べ終わる頃、いきなりさとしクンがぽつりと 「色々ごめん」
「え?」
「今回、俺が全部悪い ごめん 許して」
「さとしクンが悪いとかそういう事じゃないよ」
「でも俺がきっかけ作ったし、ごめん 怒ってるやろ」
「・・わたしも悪かったし・・ごめん・・なさい・・」
その場は上手く平和にケンカしてた事が終わったようになった
後片付けをして、衛星でジャズのコンサートが始まった頃 彼が指定した私の指定席 肩が触れ合う彼の隣 普通に話しかけられるけど、上の空 頭に入らない。 肝心の事がしこりになって残ってる・・・ 定番の聞きなれたバラードが耳に入った瞬間、涙が胸元にボタボタこぼれ落ちた。 声も出せなくて、息をするのも辛いくらい喉の奥が痛くなった。 突然の状態にさとしクンも驚いて 「どうしたん?まだ怒ってる?」 オロオロするばかり
必死でしぼりだすような声で 「怒るとかじゃないの・・不安で自信が無い・・さとしクンとこの先二人でやっていける自信がないの・・・こんな気持ちで・・式・・・出来ない・・延期・・したい・・」
ギューって抱きしめられてとぎれとぎれしか言えない私の言葉をずっと聞いててくれて言いたい事言って聞きたい事全部吐き出した
「俺だって不安だよ、お互い生活環境違う育ちだし。でもこれから一緒に生活して行く中で分かりあって行きたいって俺は思う。努力もする、だからそんな事いわんとって・・な?俺はmamiだから一緒に居たいと思ったしmamiも俺を選んでくれたんやろ?俺テレ屋だし、mamiが望むような事できへんかもしれんけどずっと一緒に居てほしいから結婚したいって思った。そんなじゃダメなん?一緒に居たいと思う理由にならない?」
今まで何回さとしクンの前で泣いたのか分からないけど、この日と誕生日の泣きは何十年ぶりってくらい子供のように泣いた
失恋した時にもかなり泣きまくった日々だったけど一人だった
ずっと胸の中で泣いて、話し合って、話し合って・・・
お互いの努力なんだよね・・ お互いの思いやりなんだよね・・・
さとしクンも不安を感じてたんだ 彼が言わなかったから知らなかったことも沢山あった
がんばってみようかな・・ 彼の隣で彼の進む人生の隣に居てみようかな・・・
A子から 「じっくり話して仲直りしてきなよ」 と言われ自転車で彼の家に向かった。
今日は出勤日って聞いてる。 家に帰るのは18時頃。 電車で行くと30分とすぐだし、自転車で40分かけてゆっくり頭冷やしながら行こう。 着替え、容器に入れた豚の角煮、式場から渡された契約書(彼の印鑑を押して出すだけの状態)を手提げに入れて向かった。
「彼から愛されてるって自信が無い」 なんて今更言ったところで「思い違い」なんて笑われるだろうけど・・・私は「私が好きならそれでいいの」 なんて言える女じゃない。 好きになったら好きになって欲しい。 見返り求めない、なんて言えない。 好きな気持ちを表現してもらいたい。 それだけで不安な気持ちは拭い去れる。
簡単に言えば相手に想われてる気持ちだけで尽くせちゃう女なの。
今式を延期にしたい、って言ったらどうなる? そんな勇気ないけどこんな気持ちで結婚できるの?
真昼間から涙浮かべながら自転車こいでる女いないだろうなぁ
結局モヤモヤしたまま彼の家に着いた。
全く知らせてないから荷物だけ置いて気持ちを落ち着かせる為にどこかへ行こう。 角煮を冷蔵庫に入れようとしたら・・ゲッ!!汁がこぼれてる・・・(涙) 契約書も汁まみれ・・ ・・・・ こりゃ式挙げるべきじゃないって事かな?
そんな矢先玄関先でカチャカチャって音 びっくりして振り返ったらさとしクンが帰ってきた。
「あ!来てたん?」
「・・今来たところ・・」 突然だったからまともに顔見れない なんでこんな時に帰ってくるの?
「財布取りに来ただけだからすぐ事務所帰るけど・・仕事終わるまでビデオでも見ててくつろいでいなよ、でもびっくりした、泥棒かと思ったよ」
「・・・ん・・・」
「あ?契約書持ってきたん?え?何コレ」
「・・持ってきたおかずの汁で汚れたん・・不吉でしょ」
「・・・・ 式場の人に言ってさ、再発行してもらおう。俺が印鑑もって行けばいい事だし」
全然視線の合わない会話でギクシャクしてるのが苦しくて早くこの場から去りたい
事務所に戻る彼と一緒に部屋を出て漫画喫茶で時間つぶすと伝え一緒の方向なのに自転車で逃げるように別の道から向かった
以前から仕事帰りにA子と我が家で飲もうって約束してた。 今日が約束の日
気が乗らない・・・ てかかなり沈んでるんです・・・
昨日の事引きずってる。 こんな小さい事、人から見たら笑っちゃうような小さな出来事でさとしクンの愛情を疑ったり、これからの始まる新しい生活の中で起こる問題も互いの愛情や信頼があって乗り越えて行けるものだと思う。 私の一方的な愛情なのか疑ってしまった。
A子がいち早く気付いて自分から告る前に 「何かあった?」 って聞いてきた。 最初は笑いながら「痴話げんか」なんて話してたけど、長年の付き合いの子には小手先のごまかしは効かなかったな・・。
痛いポイント突かれたなぁ・・・・
何しろ私がストレス溜めまくってたのは以前から感じてたらしくて、いつ爆発するか心配してたみたい。 感情むき出して怒ったり、A子の言う事にムキになって言い分けしたり、最後は泣きながら訳わからない状態になったり・・・ 酒が入ってた事もあってめちゃくちゃでしたわ・・・
落ち着いて、自分が結婚したいのか、辞めたいのか・・・すごく考えた。
明日、さとしクン家に行ってこようかと思う。
A子に「仲直りするんだよ」 って背中押されながら彼の好きな豚の角煮作って行こうと思う。
付き合って8ケ月 お互いの事十分に分かり合うには足りないよね? 話さなきゃ何も進まないよね?
夜の事 彼から電話がきて何気ない会話から話題は昨日の事に
走って駆けつけた私の事ねぎらってくれたんだけど、私の中に残る一つまみの不満がきっかけで結婚式をやめようか?って話までに広がった。
私の不満ってのが・・大した事故にならなくて良かったんだけど説明不十分な彼の電話1本に必要以上の心配と緊張、安心した時の脱力感・・・。 きっとこれは本人じゃないと分からない事。 ちょっとしたイジワルでこんなにあなたを想ってる私に今の素直な気持ちを言って♪ってねだった事。 すごくテレてテレて日本男児がそんな事言えないなんて笑いながらはぐらかす。 半分無理やり言わせたぶっきらぼうな「愛してる」の言葉が不満でブツブツ文句を言ってたら今度はさとしクンが私にからかってんの?って怒ってきて話してた電話をブチッと切った。
私もその電話の切り方に怒れて速攻メールを送った。 最大フォントで怒りを込めて
「そんなに日本男児にこだわって気持ちを言葉に出来ないくらいなら始めっから黙ってついて来てくれる大人しくてしおらしい女と結婚すれば!!!」
なんて送ったら
「そんなに俺をからかって面白い?お望みの通り式場キャンセルしようか?」
と来た。
「無理やり言いたくない言葉を言わせた事はごめんなさい、悪かったです。私は自分の気持ちを素直に表してるつもり。何も言わないで伝わる気持ちなんて有り得ない。私が自分の都合の良い思い上がりだけで結婚に進んで行くのなら・・確かめる事があなたにとってわずらわしく思うのならキャンセルしていただいて結構です」
半分怒りに任せ、半分自分を反省しつつ送ったメールの返事は彼からごめんの言葉。
ハタから見たらただの痴話ケンカかもしれない だけど本当に考えた
どうしてこんな事になったのかな? 付き合いが短くて結婚決まったから? 相手の気持ちが、想いが欲しくてたまらないのは自分自身の気持ちが不安定だから? 結婚ってモノに一緒に歩いているけどその先の二人の人生に自信が無いからかな? どうして結婚するんだろう? どうして相手はさとしクンなの? 私、さとしクンじゃないとダメなんだろうか? 本当にそうなのかな?
しばらく考えて
「結婚やめるなんて言わないけど、しばらく考えさせてください」 送ってみた
頭の中不安と疑いでいっぱい・・・
一晩実家で泊まって今日は高校の同級生が3日前赤ちゃんが産まれたのでM奈とさとしクンとで見に行ってきた。
産まれたての赤ちゃんは可愛くて可愛くて。 くぅぅぅっ!カワイすぎて犯罪!
ダンナさんも病院に3日間泊まり続けてずぅぅぅっっと赤ちゃんを抱き続けてる。 パパ3日目にして思いっきりデレデレ状態。 当たり前よね・・・7年間待った子供だもん。 待ちわびてたんだもんね・・・。 母になった友達は既にお母さんの顔になっていて私の知ってる彼女とはチョット違ってたくましく?凛としている顔だったなぁ。
結婚式の招待状を手渡しして、一通りかわいいおチビちゃんを触らせてもらって病院を後にした。
夕方、実家に戻り荷物を取りに行って、私をマンションに送るついでにM奈も送って行った。
何度もあくびをして眠たそうな彼 家帰ったら速攻寝るなんて聞いたから今日お泊りはやめようと断念。 おとなしく部屋に戻った。
しばらく部屋で過ごして夕ゴハンの買出しにスーパーへ。 帰ってきたら携帯の着信、彼から2回。 携帯持たずに買い物に出たからね。 コールバックしたらイキナリ・・
「大変な事になってん!今からすぐ来て!」
「・・・は?」
「バイクのハンドル取替えようとしたら倒れて来て、下敷きになったん! 大変な事になってるから今すぐ来て!」
この瞬間頭パニック! とりあえず買い物袋から冷蔵庫に入れるものだけ入れて、ケガしてるかもしれないし、病院行くかもしれないから財布にお金入れて、包帯、消毒液、 とりあえずカバンに詰めて家を飛び出してた
彼のバイクは300キロくらいある大型だし、どんな状況で倒れたのかも分からない。 ケガは?骨折してない? 電車に乗ったらだんだん冷静になってきて、とりあえず状況だけでも確認しようと思ったら・・・ 地下鉄だから電波届かないじゃん!!! 不安と緊張で30分 駅に着いたら猛ダッシュ! 息切らせながら彼のアパートに着いたら駐輪場で 「よぉ!」
「!!!!」
「あ・・・あの・・・ケガは?大変な事って・・・?」
切れる息を整えながら薄暗い夜の中で目を凝らした
「大変だったん、バイクが倒れてさ。俺の体で支えてん。電話した時下敷きになってどうやって起こそうか考えてたんだけど、何とか起こせたわ。 眼鏡ゆがむし、全身筋肉痛だし、指挟んで血でてるし、大変やったぁぁ」
思いっきり脱力したさ・・ 最悪,骨折まで考えたさ! 無事は何よりだけど全然大変そうには見えない・・・
「・・・でさ・・・また倒れるといけないからmamiバイク支えててくれない?」
「・・・は? ・・・私バイクのために呼ばれたの?」
「ゴメン・・大変だったのはホント。でも2割くらいは手伝ってもらわなきゃ元に戻せなくて・・・」
怒りがメラメラ燃え上がったけど必要以上に心配や悪い事考えて緊張してたから糸がほぐれて脱力・・・ 大きなケガ無くてよかったぁぁぁ
結局作業中断して元の状態に戻すまで手伝って、そのままお泊りでした
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