思い出に変わるまで
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笑顔星人・・・。 会話が成り立たない宇宙人。 一方的に話しかけ、機嫌を損ねると無言。 笑顔の裏に隠された本心は量り知る事は出来ず いきなり大声で火のつくくらい泣く。 そのくせ極上の笑顔で何でも許されると確信してる。
我が家のスィートハート。 タメ子。
最近知恵がついてきたのか 一人前に会話もどきの事をします。
「あー、あぅぅー」
「ん?どうした?」
「んーんばー」
「ほう、そうなの、それで?」
「んくー、んー」
「へぇぇ、それはすごいね!それでどうした?」
「んっきゃー、んー、んー」
「そうなのね、うん、うん、分かるよ」
最近のお遊びブームは「会話ごっこ」 初めて見たさとしクンは笑いながら大ウケ。 たちまち彼も会話ごっこの仲間入り。 タメ子も会話ごっこをすると必ず満面の笑みなんですよ。
カワイイっす! んもぉぉぉ♪ chu!chu! 顔、唇、おでこ・・・ 制限なしでキスの嵐。
こんなにカワイイなんてね。 甥、姪もカワイイと思ったけど自分の子がこんなにも愛しいなんて。 予想してた事とは言え、ここまでとは思わなかった。
でもね さとしクンの事も相変わらず好きっ。 子供への愛情とダンナへの愛情は違うもの。
タメ子への愛情は真っ白な彼女のこれからの人生をどうやって色づけしていくのかという責任もあるし、将来どこへ嫁がせても恥ずかしくない子にしたい。 完璧なんて目指さないけど、気持ちの優しい子になってくれれば嬉しい。
私の母も口癖の様に言う 「金は無くても愛情で育てる」 32歳になった今でも母から愛情で育ててもらった事はしっかり感じる。 損得勘定ではない。
何があってもタメ子への絆は切れる事は無いと思うけど、それ以上に確固たる絆を守りたいのがさとしクンとの間。
夫婦であっても他人。 常に頭にある。 元々違う環境で育ってきた2人ですからお互い相手に合わす努力が必要だし、自分って人間も分かって欲しい。 唯一落ち着ける場所がさとしクンの居る場であって欲しい。 そして、さとしクンの落ち着ける場が家庭であって欲しい。 来月で結婚一年。 まだまだこれから。 日々の積み重ねが10年、20年後の二人をどう変えて行くのか。
3人で過ごすいつもの夜。 タメ子を二人であやしたり、お風呂をリレーで入れたり。 タメ子が寝た後、テレビ見ながら二人で交わす会話。 一緒に居る空間。
このままずっとこんな風にいられたら・・・。
私、今幸せなんだなぁ。
タメ子が将来嫁いで、いつか二人の生活が戻った時でも 今と変わらない関係で食卓を囲む二人でいたい。
タメ子を母に預けて早朝6時半に秋の高山まで紅葉を見にタンデムツーリング♪ 高速道路での単車二人乗りが解禁されてから一度もバイクに乗ってなかったので今日が初二人乗り高速。 ワクワクです。
が!! ワクワクより先に何この寒さは!! 早朝ってのもあるけど寒すぎる!! 「さとしクンが雪山行く格好でな」 って言うのも納得。 今日の格好は上半身下着、ババシャツ、セーター、フリース、ダウンジャケット。 下半身は下着、タイツ、厚手の靴下。 フルフェイスのヘルメットの下にはフェイスマスク。 完全防備で備えたはずなのに時速120キロ超のスピードを体で感じるとシャレにならないんですよ・・・。 でもね、道中氷点下1℃をかいくぐりながらも見た紅葉はとてもキレイで感動ものでした。 さとしクンイチオシのスポットでは夏でも雪が溶けない白山を背景にのどかな牧草が生えてる農地。 バックの山の紅葉も見事で気分は岐阜にいながら北海道に居るがごとく。 本当、メチャきれいでした。
日も上り、温かくなってきた昼頃に五平餅、蕎麦を堪能してから実家へ帰った。 実家に着いて着替えてみたらセーターの胸あたりが濡れててビックリ! パットをしてるのに母乳が漏れてた! 半日タメと離れていただけなのに。
ああ・・・タメからまだ離れられない体なのね(涙)
実家生活3日目。 朝一人で走りに行ったさとしクンも昼過ぎには実家に到着し、 前々から母と話してたお食い初めを簡単にしようか。って事で買出しに・・。
今日でタメ子は産まれて105日目。 丁度キリもいい日なので赤飯炊いてくれて、煮物、焼き魚、お吸い物、漬物をお膳で用意する訳。 いきなり決まった事なので食器も用意してなくて、実家の甥っ子の食器を借りてやりました。 本当は女の子だとその家の男性の長老。ま、爺さんになるんですが、その人に食べ物を口に運ぶ真似をしてもらうんですよ。 今回いきなりなので、男性の長老・・・私の父も、弟も仕事の為不在。 その次に長老って言ったら・・・ 7歳の長男・・・。 長老って事も無いけど7歳児ですか(汗) さとしクンと7歳児に「将来食べるものに困らないように」 と祈りを込めて口に鯛を運んでもらい、無事儀式は終了しました。
実はこの鯛を買いに買い物に行った際、こんな笑える話があったのだ。
私、さとしクン、4歳の姪っ子と3人でショッピングセンターに。 先に本屋に寄りたかった私。 姪っ子も婆ちゃん(母)が買ってくれるって事でサンリオシールを買いに。 同じフロアだったので食材よりこっちの用を先に済まそうとしてた時 「mami、本屋行ってきいや、シールは俺が一緒に行くから」 さとしクンに言葉に甘え、私一人単独で本屋へ。 間もなくスキップしながらやって来る二人。 「いくら買った?」 「4600円」 「へぇ、460円ね」 なんて会話をしながら食材フロアへ行き、実家へ帰り、母と会計をしてた時の事。 姪が 「ばあちゃん、コレと、コレと、コレと、コレと・・・・・」 延々と続くコレ。 え! えぇぇぇ! 可愛らしいサンリオショップの袋からは束になった色とりどりのシール。 20枚は確実ある! 冗談だと思った4600円はホントに4600円でした。 ・・・大人買いじゃねぇか・・・・。
さとしクン曰く 買い物カゴに次々シールを入れ 「ホントにこんだけ要るの?」 聞いたらコクンと頷く姪。 数枚に絞らせる事もせず素直にそのまま買ったそうな。 小さい子の扱い知らないとそのまんま買ってしまうのね・・・。 姪が嬉しそうにスキップしてた訳だ。 母と私が大笑いして、子供との買い物の仕方をレクチャー。
知らないってこういう事があるんだね。って笑い話になってました。 こりゃ我が家の伝説になるなぁ。
今日からさとしクンは一泊二日の出張。 朝5時に出勤。 事前に朝起きるのが大変だろうから・・・と弁当要らないって聞いてたけど何だかシックリいかないこの状態を少しでもよく出来たら。 って朝からおにぎり作ってみた。 ちょうどタメ子もグズって起きたのが4時だったからそのまま起きてたらイイ時間だった。 さとしクンもおにぎり見てなんとなく察してくれたのか 朝から一言二言軽い冗談交わしていつも通りの朝の会話が出来た。 いってらっしゃいのチュウも出来たし。 ホッと一安心。
さて、今日から実家に帰ってお世話になってきます。 家にタメ子と二人で居てもつまんないしね。 昼頃から準備して車で出発! お古のチャイルドシートも譲ってもらうつもりだし。 天気が良ければタンデムツーリングしようってさとしクンが言ってくれたからヘルメットとグローブも忘れずに持っていかなきゃ。 土曜にはさとしクンもバイクで実家に泊まりに来る予定。
ああだこうだと考えながら心に隙間風が吹いてたけど、睡魔には勝てずモヤモヤしながら眠りに着いた。
2:25 タメ子が起き出し、授乳時間。 おむつを変え、おっぱいをあげてる時視界の端でさとしクンが起きるのが見えた。 無視を決め込みタメ子をあやし、寝たのを確認して布団に置いた。 その時 「mami、ごめんな。勝手に怒って俺が悪かった。ごめんな」
「・・・・・。何で怒ったん?」
「自分の育った街バカにされた気がしてん」
「・・・怒るような事言った覚えは無いよ。いつも言ってる会話と同じ感じだったじゃん。突っかかる事だった?」
「ごめん」
「何かあったの?」
「・・・・。」
振り返って見たら眠ってる・・・。
中途半端に謝られたから余計眠気が覚めて1時間位起きて考えた。 敵意を出した会話で怒るなら分かる。 だけど普通の、いつもしてる会話で怒られると・・・これから何を喋ればいいの?どう喋ればいいの? 言いたい事いっぱいあった。 だけど謝ってるのにこれ以上話しても追い詰めるだけ? ささいなケンカだもん、いちいち取り上げなくてもいいの?
いつもなら一度寝たら朝まで起きない人が夜中に起きて謝った。 それだけ「悪い」って思ったからなのかな?
自分の中で噛み砕けない心地悪さが残った。 この事に関して話し合ったところでさとしクンを追い詰めるだけかな?
朝、いつものようにお弁当作って、いっしょに朝食を食べる。 噛み砕けない何かのせいで言葉が、会話が出てこない。 結局沈黙したまま朝食を終え、会話が無い事を除けばいつもと同じ朝だった。
夜、さとしクンが帰宅したとき眠ってたタメ子。 夕食を一緒に食べるけど相変わらず沈黙。 さとしクンが喋りかけてくるから会話しようと思うけどなかなか上手く言葉が出ないから会話にならない。 いきなりタメ子が泣き出し、30分以上グズった。 こんな事今まで無くて何をしても泣きじゃくる。 雰囲気の悪さを察知してるかの如く・・・。
少しずつタメ子を間に入れて二人で交互であやし、落ち着かせた。 あまりケンカを長引かせたくないけど思うようにいかなくて ギクシャクしながら
「さとしクン、ゴメン。会話しようとするんだけど言葉がうまく出てこない」
「俺が悪かったんだからムリしなくていいって」
まだシックリいかない。
明日は普通に戻れるように。 いつもと同じに戻れるように。 明日から2日間出張で沼津に行くさとしクン。 これ以上長引かせたくない。
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