ラズベリー日記

*ハーボットの「あらち」です。*
**「?」を押すと話しかけてきます。**
***よかったら遊んであげてください。***



2004年08月20日(金) 「鈍獣」

ポスター見る限りだと「ボクシングもの?」と思うけど、全く違います(^^;)
エダ(古田新太)が経営するさびれたホストクラブ(らしい)が舞台。そこを訪ねたシズカ(西田尚美)。別フロアーでお店を出しているジュンコ(野波麻帆)とノラ(乙葉)が言い争っている。なぜか入り浸っているオカモト(生瀬勝久)。行方不明となった作家デコヤン(池田成志)を探しに来たというシズカ。過去に遡り真実を突き詰めていくと・・・

制作発表の時点で何も書いてないと言っていた宮藤官九郎。これが本当だとしたらよくもまぁ、短期間でこれだけのもの書き上げて仕上げたなぁ、と脱帽。オリンピック級だよ。結末はシュールでちょっと後味悪いけどかなり濃密で、つまりものすごく楽しめました。しかし、テレビも舞台も両方ともクドカンワールド維持しつつこれだけおもしろいもの書けるってものすごい才能だなぁ。。。

古田、池田、生瀬の駅の売店のオバチャン3人組。これだけでもう一本作品できてしまうのでは?というくらいおもしろくて濃くて。もっと登場して欲しかったかも(^^)ってか、本当にこの3人組主人公にした舞台できないかしら?

野波麻帆、テレビではあんまりパッとしないイメージだったんだけど(すみません)、生で見ると結構かわいいし、役柄も手伝って結構迫力ある演技。乙葉、舞台大丈夫なの?って心配だったけど思っていたよりよかったし頑張っていました。何より無敵にかわいい。軽くむかつきました(笑)。西田尚美、巻き込まれキャラがはまりすぎて笑えました、ってか実生活でも巻き込まれキャラ?って余計な心配しちゃうくらい。
男性陣はもう安心して観ていられました。テレビで観てもすごい人ってやっぱり舞台人だなぁ。

チケットが激戦でなければ何回でも観たいと思ったよ。展開知ってみるのとではまた違った楽しみかたできそうだし。何よりおもしろかったから!



2004年07月28日(水) 昼夜通しで

7月大歌舞伎。今日で段治郎さんの権助と会えるのも最後かと思ったら落ち着かず。せめて昼の部だけでも・・・と予約の電話入れてみたらチケット取れました。複雑、でもまた会えると思ったら急に元気出た(^^)。仕事は・・・暇じゃないけど休めないこともないくらいの忙しさ。有給も出たことだし。思い残すことなく歌舞伎座へ出発!

「桜姫東文章・上の巻」
もうね、桜姫(板東玉三郎)と権助(市川段治郎)のあのシーン(ポスターにもなっている)見たさに来たと言っても過言でないくらい。美しくてエロチックで。お子さまは見ちゃダメです(笑)ってか、見てもわからないと思うけど。あのギリギリのエロさというか。権助の色気振りまきの魅力とか。思った、悪い男なのにやたら女にもてる、色気持っているという独特の魅力。子供の視線では「悪いことしたのに何で?」ってなるのではなかろうか?とっくの昔に童心なくしてしまった私には想像でしかないけど。
上の巻も終わってしまって。今日はここで帰る予定だったけど、やっぱり段治郎さんの権助を最後までみたい!という気持ちに勝てず。幕見席のチケットを求めて並ぶ。権助は「下の巻」に入ると俗っぽくなっちゃって上の時みたいに強烈な色気は発揮しなくなるんだけど。段治郎さんの大舞台。やっぱり最後まで見なくちゃ。
というわけで、本当に昼夜通しで歌舞伎座に入り浸ってしまった・・・
久しぶりの幕見席。値段が安い、当日並べば(よっぽどのことがない限り)歌舞伎が観れる、ということもあってか、年齢層若め。そして外国人も多い。舞台からは遠いけどセリフははっきり聞こえるし(もしかして1階席より聞こえいいかも)利用しない手はないなぁ、とあらためて思いました。

「桜姫東文章・下の巻」
下では桜姫の見所たくさん。お姫様言葉から「おい!」と姐さん言葉まで。久しぶりに戻った家で敷かれたふとんのみすぼらしさに「きたねぇ布団だな」と連発しつつもふてぶてしく横になる桜姫には笑えた。ただただ桜姫の変わり様に圧倒される権助もコミカルで。その分権助おとなしくなっちゃうんだけど。
最後の一同そろってのあいさつで何となく段治郎さんが一番「ほっ」というか「やった」という達成感にじみ出ていた気がした。私が書くのもなんだけど本当にお疲れさまでした。

「義経千本桜〜川連法眼館」
もう、最後まで観よう!ということで段治郎さんは出ないけど観てきました。猿之助休演ということで市川右近が宙乗りを勤めるということで。宙乗りばかりが有名だけど早変わり、衣装替え、「?」って場所からの登場。観ていて飽きません。話を理解する、できるは別としてお子さまでも楽しめるだろうし、初心者にも受け入れやすい演目ではないでしょうか?

さすがに昼夜通しでいると疲れる。10時間くらい同じ場所にとどまっているという状態だもん。でも、明日からの仕事また頑張れそう。気力で朝起きないと行けないけど(^^;)



2004年07月10日(土) この1ヶ月

気づいたらしばらく更新さぼっていましたね。ごくわずかですが、私のこの日記で近況を悟ってくれている方々、ご心配なく。多少バテてはおりますが元気です。

歌舞伎座六月公演。
五月に続いて海老蔵襲名披露公演。滅多にお目にかかれない市川家のにらみは貴重な体験でした。そして幹部俳優がずらりと並んだ光景も圧巻。普通に舞台を観ていてもここまで大物俳優が同時に舞台に上がるということはまずない。その場にいられた感動は大きいものでした。

「INTO THE WOODS」
新国立劇場にて。シンデレラ、赤ずきん、ジャックと豆の木のジャック・・・たくさんの童話の主人公が登場してそれぞれの物語が同時進行で進んでいく不思議なお話。童話の主人公が登場するとはいえ、前半はそれぞれが幸せになるまで、後半はつかんだ幸せに疑問を抱いたり破綻していく過程を描いていくという大人のストーリー。
個人的には赤ずきん役のSAYAKAが楽しみ。生SAYAKAの感想といえば、テレビで見るよりはるかにかわいい。顔のでかさが色々言われてるけど、実物はそんなに大きくないんだけどなぁ。現代的なたくましい赤ずきん役もすごくあっていて良かったです。まぁ、ベテランに囲まれて歌とかセリフまわしの面ではまだまだ新人、という感はいなめなかったけど。声好きだし舞台には期待かも。

「DEATHTRAP」
千秋楽の貴重なチケット、お友達のはからいで入手。観に行くことができました。関係者席と思われる場所には見たことある女優さんも。「演技者」の関係か、京野ことみが来ていました。テレビでみるまま。目が大きくて顔小さい!
お芝居の感想。お友達に内容ほとんど知らないで観に行くのがお勧め、と言われていたので本当に大まかな内容だけ把握して臨みました。ミステリーというかサスペンスだからその方が絶対楽しいに決まっている。実際ドンデンに継ぐドンデン。場面転換なしであれだけ濃密なストーリー展開ができるんだなぁ、と感心しました。ミステリー好きにはたまらない内容。
主演の長野くんも舞台の経験はそれなりに積んではいるものの、周りの役者さんはベテラン中のベテラン。お友達大推薦の田中健。ケーナふいているイメージしかなかったけど、やっぱり本業は役者だなぁ、と実感。そして声が大好き!江波杏子。登場シーンはそこそこだったけど霊能力者という不思議な役もあのステキなお声で登場シーンは独り芝居状態。ものすごい存在感でした。渋くてかなり私好みの清水こう治。思っていたより出番少なくて物足りない気はしたけど、「ビュン→」なんていうお茶目な一面(見ていないと意味不明な表現だけど)も観れてお得。テレビでもおなじみの山下容莉枝、前半ものすごくセリフ多くて複雑な想いを抱いている役どころだけど安心して見ることが出来ました。いくつになっても可憐な役どころができる可愛らしい女優さんだなぁ。
会場には長野くんファンがやっぱり多かったけど。ほとんどの人が「やせたなぁ」という感想を抱いたのでは?多分夏コンのリハーサル、テレビ収録、舞台とハードにこなしているせいではなかろうか?おまけに梅雨も明けていないのにこの暑さ。ちょっと心配。

七月大歌舞伎
恒例の市川猿之助公演も座長の猿之助が体調不良で休演。今年は板東玉三郎が若手をまとめて公演に臨みました。昼夜分けて通しで上演される「桜姫東文章」。美しい桜姫(玉三郎)を翻弄する権助、翻弄される清玄の二役に「三国志3」で主役に大抜擢された段治郎さん。主役級で出番多く舞台で会える時間も増えたけど、ちょっと遠くに行ってしまった感じでうれしいやら淋しいやら。。。
高僧役の清玄も凛々しくてステキだけど、色悪の権助がこれまた色気大発散でかなりやられました。人を斬った直後に鼻歌を機嫌良くうたうという極悪人の役どころなんだけど同時に色気を持ち合わせているという。昨年の民谷伊右衛門役といい、色悪が本当にステキ。ポスターにもなっている桜姫との濡れ場シーン、もうドキドキで年甲斐もなく赤面してしまいました・・・後半は夜の部、再来週までお預けだけど何度でも観たい!



2004年06月11日(金) 頭痛が

仕事帰り、図書館に2時間。閉館後マンガ喫茶へ2時間。書物に囲まれているとなんか落ち着く。図書館はともかく、マンガ喫茶は入店時はガラガラだったのに、気づいたら狭い店内満席状態。「バカボンド」に夢中になってしまった。これだけ人が集まるとやっぱり空気が薄くなるというか汚れてくるというか。頭痛を感じ退店することに。昔から狭い書店とかで夢中に本をむさぼっていると頭痛がしてくるのは治らないみたい。家に着く頃には頭痛が更に悪化。さっさと寝るに限る!と思うも、夜中に痛みで目が覚め。仕方なく頭痛薬服用。お陰で朝まで眠ることができたけど。しばらくマンガ喫茶はやめておこう。せめてもう少し広くて換気のいいお店だったらなぁ。。。同じく、東京ドームも行くと必ず頭痛が。なんでだろう?



2004年06月06日(日) 助六

あ〜。寿司じゃないです。市川海老蔵襲名公演6月夜の部。
夜の部で海老蔵は「助六由縁江戸桜」のみ登場。このお芝居、なかなか主人公の助六(海老蔵)が登場しない。夜の部最後の演目ということで休憩時間も含め開演後4時間くらい経ってやっと海老蔵にお目にかかれたという状態です。まぁ、こうやってもったいつけるのもなかなかイキなんですけどね。それにもったいつけるだけあって海老蔵の助六はとにかく格好良くて色気ぷんぷん。役の上でもとにかくモテるという役。けんかっ早くて(これには理由があるんだけど)、どこか幼なさが残って、母にはとにかく頭が上がらないという設定も愛すべきキャラ。こんなモテモテの助六の彼女が揚巻。(=アゲとマキで助六寿司)今回の揚巻は玉三郎。衣装の豪華さに負けない美しさ。もうため息ものです。こんなべっぴんさんが彼女だったら誰も認めないわけにはいかないでしょう。この揚巻という女性がこれまたさっぱりとした性格で、この毅然とした性格が気高くて大好き。助六が気に入らない髭の意休(左團次)という成金オヤジを気の毒なくらいコケにするんだけど。ここが助六に一途で可愛らしかったりもする。
歌舞伎というと堅いイメージがあるけど、演目によっては遊び心満載のものもある。助六もその一つ。「冬のソナタ」のオープニングが突如流れてパロディーあり、NewSの曲が流れて「海老蔵を応援よろしく」。「喉が渇いた。おーいお茶」というと本当にペットボトルのお茶が運ばれてきて「お茶はやっぱり伊○園」とさりげなく宣伝が入ったり。まぁ、助六は典型的二枚目の役なので周りの役者がこうやって盛り上げたりするんだけど。会場はもちろん大爆笑。こうやって長いお芝居の合間の息抜きがなされるんです。これらのアドリブがまたお芝居の楽しみなんだよね。

助六の6月公演のポスターが売られてたんだけど。これ、雨が降っていなかったら買ってたかも。このポスターの海老蔵がとにかく好きで。っていうか、公演ポスター売っているの初めてみた。普段売っているものなのか???

2階ロビーに襲名にちなんだ展示コーナーがあるんだけど。ここで見てきました!フランスの某超有名ブランドに特注したという鏡台。組み立て式の脚を取り外していたからかな?思っていたよりは大きくなかったけど、持ち運びできることを考えたらあれくらいなのかも。でも実際使う時は脚はつけないような気がする。モノグラムの中に三升の紋が入ると聞いていたけど、私が見た限りではなかったと思う。鏡がちょうど立てて展示されていたので、記念にと自分の姿映してきました。髪なんかちょっとなおしちゃったりして。小市民の楽しみ(苦笑)。

来週は昼の部へと行ってきま〜す♪


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ちか [MAIL] [ラズベリーピット別館]



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