kumohikaruの日記
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刻々と白い形をふくらませたり チューブから押し出されたように のびて流れる雲
とどまらない未知との出会いと 淋しさは知っている
木々たちは 月も草花も動物も 人間も知っている
人間は ときに親しんでいたはずの 木々、森を 自分のものにしたと思いこむ
木々の哀しみは 月と動物と草花が 夜になると碧い涙の空に 想い出す
「私はだれの時代」
今年は、はぐれたほたるを ひとひかり 観ました。以前の記憶より
木の葉の裏から ポット 微熱を含み 丸く 広がってゆく
小さな光が 短い弧を描くように 移動する
みえたものは 昨夜の螢か 幻か ひとりで訪れても そこに光はない
あまりに ありすぎても
ほんの一握りの 光があっても そして なくても
たしかに 微熱は あったのだから
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