kumohikaruの日記
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午前零時5分
その時はきた
生あるものの死
命をあたえてくれた人の死
幸せそうな寝顔のまま
旅立った
長い間ありがとう
そして 最後まで 思いやりを ありがとう
不思議に あまり 哀しくない
好きに成る
人を好きにさせた人だった
知らせを聴いた人が
自分で育てた大輪のピンクの「芍薬(しゃくやく)」を
抱えきれないくらいもってきてくれたという
「畑が隣で世話になったから まくら元にかざってほしい」
そんな
一つの芍薬の花をすでに顔の周りにある花花のなか
耳の隣においた
いっしょに天国にいくように
鎮静剤で意識のない者に
「遠いところから何か聞こえてるようかも」
ということで
手や顔をさすることに加え
話し掛けてみる
いとこが「また お酒飲もう」
「それ いいな」私
「また 飲もう」
いとこが別れ際
「また 来るからね」
おお すごい そんなにこれるところではないのに
時間をつくってくれるだけでありがたいのに
少しづつ 気持ちがつたわるかも
あなたのがんばりは みんな分かっているよ
「また 来るからね」
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