kumohikaruの日記
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大きくひらいた 手のひらに
渡せるものは なんだろう
かるくひらいた 手のひらで
受け取ることは 充分なのに
あなたの 大きくひらいた 手のひらに
このまま 素の手のひらを 重ねたかった
あいだに一つ ご用のものが
力強く 大きくひらいた 手のひら
渡せる 受け取ってもらえる
みえないものは あるのだろうか
庭に露草が紫の花を背伸びして
胸をはって 咲いている
みどりの丈のある草たちのなかで
青い梅たちは いつのまにか きちきち肩を並べ
「もう採ってください」といっていた
ほんの「旬」10日がふたつくらい 過ぎていっただけで
草刈り
草むしり
生命は休むことなく成長している
作物のまわり花のまわり
それでも仕事はやれと自然が教えてくれる
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