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くもりのち晴れ
美雨
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2003年10月06日(月)
いつのまにか晴れ

 

ここのところ、非常に気持ちが落ち着いております。

母に、母の過保護のせいでずっと苦しかったという自分の気持ちを伝えて、そして母から「そうだったのね。ごめんね」って言ってもらってから。

ストンと、つきものが落ちたように落ち着きました。
そして、一度そう言ってもらったことで、母のことも思い遣れるようになりました。
それまでの自分が、ホントに、駄々をこねていただけのお子ちゃまだったんだなと恥ずかしくなります。

でも、ホントに辛かったのです。
できれば他人からは批判してもらいたくないくらい。
ところが先日、他人に対して「甘ったれてる」と思ってしまった自分に気付いて驚きました。(本の登場人物に対してですが)

人の痛みはその人にしかわからないし、そのことに対して他人がどうのこうの言えるものではないのです。
その人は本当に痛いのだということを、忘れてないようにしておかないと。


でも、こうも思います。
「すべてのことは、その人自身がまねいている」と。

これは、ある人が私に言ってくれた言葉なのですが。
事故に遭うのは、自分がそういう波動を出しているからだと彼は言いました。

自分がぶつかっていったのならわかりますが、ぶつかられたのに?
でも、そうなんだそうです。
風邪をひくのと同じみたい。

でもそう考えると、他人や境遇に対する「恨み」が消えますよね。
「恨み」を持っていても、幸せにはなれません。

彼はさらに言いました。
「一番恨んでいる人を許すか、それがムリならその人の幸せを願うこと」
一番恨んでいるのは中学の時のいじめ首謀者の○○だけど、ヤツを許すなんてとんでもない!と思ったけど、「彼女もきっと、家庭でいやなことがあったんだろう」「今まで自分が成績一番だったのに、私にかっさらわれたから悔しかったんだろう」「ま、私も人付き合いが苦手だったし、ある面、人を小ばかにしてたし」などとむりやり自分を納得させて、「しゃーない、許したるわ」と思ったら、楽になりました。

だから今は、本当に気持ちが落ち着いていて、日記に書くことがないのです。
自己反省日記だったので。



でも日記に書くことがないって、何も考えてないってことみたい。
ちゃんと考えるようにします(笑)






・・・あ、気持ちが落ち着いてるのは、恋をしていないからかも(汗)





2003年10月05日(日)
再び、『鍵』



望月花梨の短編集『鍵』の中でもうひとつ気になった作品が『アルカロイド』。

中学生の女の子が主人公。

彼女は人も世の中も醜いので嫌い。
自分は純粋できれいだから傷つくと思っている。

でも、次第に彼女は自分のことを、芽の出たジャガイモのように、まずくてみっともなくて毒を持っていると思うようになる。

そんな自分でもいいと、おさななじみのボーイフレンドに(言葉でではないけど)言ってもらえたり、自分にいじわるをしかけてきた同級生の心の内を知って、彼女は自分の醜さに気付く。
繊細と思っていたけど、案外図太かったことにも。

言葉にしちゃうとあっけないけど、マンガで読むとぐっときます。

ま、自分に置き換えて読むからだけど。


そう。
私は自分のことを繊細で傷つきやすいと思っているけど、ただ単に、人からしてもらうことに慣れすぎているため感謝の気持ちを持つことができない自己中で、他人に対する共感を持つことができない鈍感なヤツなのですよ。


でもね、気付いているので、多少は治ってきてるのですよ。




2003年10月04日(土)
ぽかぽか



『村上朝日堂はいかにして鍛えられたか』を読んでいます。

村上春樹のエッセイはあまり読む気がしなかったのですが、これはおもしろいです。
くすくす笑ってます。

以前、村上春樹のエッセイを何冊か読んだときは、「何?これ」って感じだったのですが。
「時間のムダ」と思いました。(ハルキストのみなさんごめんなさい)

「何か」を得られないとイヤな性分だったので。

脱皮できたのかなあ。
『少年カフカ』を読んで鍛えられたのかも。


『アンダーグラウンド』にも、やっと手をのばそうとしているところです。