ウェブ日記
在外投票手続開始(16 Jul 2007記) 迫る参院選のため、 一昨日在外投票の申請用紙を総務省のウェブサイトからダウンロード。 昨日印刷して必要事項を記入、 今日大学の学生部(?)事務所から選挙管理委員会に在外選挙人証と一緒に郵送。 在外投票の手続を郵便でしたいので最寄りの郵便局を教えて欲しいと 若い女の子のスタッフに尋ねたら、 郵便局は遠いけどここから郵便は送れると答え、 親切に対応してくれた。 彼女は私が集中コースで忙しいことを知っていて、 郵便局に行く時間が取れないと察してくれたようで、ありがたかった。 きれいな黄色い豪州の蝶の学術的なイラストが付いたエアメールの封筒を買って使った。 費用は1.2ドル。 私は在外投票を初めて行う予定であるが、 投票方法に失望した。 方法は3つ選べるのだけど、 便利なものが無いのだ。 1つは(一時)帰国して投票するものだが、 私が一時帰国するのは投票後なので選べない。 1つはメルボルンの領事館 まで行って指定の期間に投票するものだが、 費用と時間が掛かり過ぎて不可。 なので消去法で残った郵便投票を選んだ訳だ。 手続が面倒だし送料を払うのに抵抗があったけど、 他に方法が無い。 それにしても領事館のサービスが悪い。 アデレードは人口100万の大都市だから スタッフはこちらに1日領事館を開いて票を集めに来れば良いのにと思うが、 それが催されるのが何と投票の済んだ8月4日という有り様。 おまけに、こちらにいる日本国民のために領事館はあるはずなのに、 ホームページは英語で書かれている。 日本国民は外地に行ったら大事にされないことを感じた。 もっともやくざ国家に国民を何人も拉致されても、 すぐ全員取り戻すことすらできない国に期待するのがそもそも間違いだけど。 それでも日本人をやっている間は国民の義務は守るし権利 --今回は参政権--は行使させてもらうよ。
私の1学期が終った昨日の晩残していた前学期の宿題を全て提出。 成績はすでに出ていたのを提出後知ったけど、 やるべきことを全てやったのでとても嬉しい。 こちらに来て出来はともかく物事をやり遂げることの大事さをまた実感した。 私は物事の欠点を無くす完璧主義者では決してないが、 やるべきことを全てやって物事を済ませる完全主義者になりつつある。 この日記を書いている朝は気が抜けている。 では今日から暇になったかというと、 全くそうではない。 今週からオリーブ栽培の集中コースが2週間続いているからだ。 今日明日は宿題をやるのと、 講義や実習で消化していないことを復習するので忙しい。 おまけに来週金曜日に試験が待っている。 木曜日に強風が吹いて、 ロッジの裏庭の楡の樹がやっと葉をほとんど全て落としていた。 やっと掃除が楽になった。
生存証明期末試験は22日に全て終えたのだけど、 今学期残した宿題を書きまくっている。 今日やっとある科目の残していた最後のレポートを書き上げて、 少しほっとしているところ。 明日清書して提出する予定。 先日話題にした靴紐の編み方について。 ダブルヘリックス(double helix)も、 のべ2日試したのだけど、 紐同士の摩擦がほとんど無いためか、 足の側面がいまいち十分締まらないため、 私にはあまり快適な編み方ではなかった。 なので、私の靴の編み方はオーバーアンダー(over-under)に決定。
続靴紐編み方をover underにしたら靴の感触が変った。 ヨーロッパ式よりも足に馴染む気がした。 もう少し様子を見てみる。 靴紐の編み方については科学雑誌ネイチャーの記事 (Polster, B. (2002) What is the best way to lace your shoes? Nature, Vol. 420: 476.) が有名なようだ。 これによると最も強力に編む方法はcriss-crossとstraightの2つで、 紐を通す穴の2列の間隔が狭いときはcriss-crossが、 広いときはstraightがより強力に編めるという。 市販の編み上げ靴はこの間隔が丁度これら2つの編み方がどちらにも適するようにあるという。 この記事では紐を穴の上から通すか下から通すかや 紐の交叉のし方等については考慮されていない。 消しゴム
(16 Jun 2007記) ふと、プラスチック消しゴムについて気になったのでネットで調べたら、 発明したのは日本の シードで、 このウェブサイトによると、 材料は軟質塩化ビニールで、 この会社が修正テープも発明したことも知る。 今はプラスチック製が当り前なのだろうか (私が子供だった'70年代長崎ではまだまだ普及していなかった)?
靴紐履き続けて7年になるプレーントウの革靴の紐が擦り切れて 切れそうになったので、 今朝最寄りの靴屋で買い替える。 3ドルと高かったけど、 あったら安いはずのスーパーでは短か過ぎる紐しか無かったので仕方が無かった。 でも、他の新品の蝋引き紐と違って、 一日履いて結びが緩まなかったのには御機嫌。 紐の交換をきっかけに、 靴紐の編み方 --「結び方」は履き終える直前にすることのやり方(普通は蝶結び)-- を変えようと思った。 私はいわゆる革靴 --紐を通す穴が5対以下のもの-- にはいわゆる --名称が統一されていないようなので-- 「パラレル」とかヨーロッパ式をずっと使って来た。 でも私にはこの編み方は合わないようなのだ。 というのは、舌革(ベロ)に紐の跡が乱雑に付いたうえ その端が一部紐で擦り切れたり、 どこか歩きにくかったりしたから。 そこでネットで編み方を調べてみたら Ian's shoelace siteという 詳しいサイトを発見。 編み方を色々見て、一部自分の部屋で試してから、 このサイトの著者の好みである "over under (X-Crisscrossとも言うらしい)"を使ってみることにした。 靴紐の編み方を変えるのは違った乗物に乗るように私には感じたので、 明日からの外出が楽しみになった。 参考に日本で一般的な靴紐の編み方を紹介しているサイトを1つ挙げておく (靴メーカーエトスクラブの 「靴紐の結び、ひとつで…」)。 ここで紹介されている紐を結ぶときの靴の姿勢は早速実行した。
忙しいはずなのに昨日午後6時にバースミス図書館でトコリの橋の次に借りて来た 村上春樹の「風の歌を聴け」を午前11:20読了。 200ページの本 --ページあたりの活字の密度は小さいのだが-- を24時間以内に読んでしまったのは生まれて初めて。 読むのに1週間かかると思っていたのに… 面白くてはまって読んでしまったのは良かったけど、 早く読み過ぎて夜には内容をほとんど忘れてしまった… 彼の初めての長篇作品で、 そのためか実験的な作品に見えたし、 ノルウェーの森の原型のような箇所もけっこうあった。 あのTシャツが欲しいな。 あと、ビールも久しぶりに飲みたくなった。 昼この本は返却し、 代りにカズオ・イシグロのデビュー作、 "A pale view of hills"を借りて来る。 彼の作品を読むのは初めて。 イシグロはネットでの評価が良いので気になっていたのだ。 この作品を選んだ理由は、 ページ数が183ページと、 この前読んだトコリの橋のそれの約1.5倍なので、 返却期限までに読み終えられると思ったから。 なお、イシグロの作品はこちら豪州では日本文学に入れられている。
トコリの橋ジェームズ・ミッチェナー(James Albert Michener)著 トコリの橋(The Bridges at Toko-Ri)を読み終える。 朝鮮戦争が舞台。 主人公の海軍パイロット、 ハリーが撃墜されてから最後までは集中して読んでしまった。 この作品が出版された1953年はまだ日本が敗戦から復興し終えていない時なのに、 作者はこの国にとても良い印象を持っていたことを感じた。 温泉のシーンが最も典型的だろう。 この意味でこの作品をもっと早く読んでいたら、 アメリカやアメリカ人に対する私の印象はかなり違っていただろう。 「ビア樽」甲板員の信頼できる航空機の誘導を パイロット達が詩篇のパロディーで讃えるシーンは いかにもアメリカ人の精神を表していて好きだった。 戦争が人の心や振舞いを如何に変えて行くかは 読んでいて本当に考えさせられた。 共産主義の関った戦争がどんなものかも垣間見ることができた。 この本が、私が生まれて初めて原語で読んだ、 記念すべき英語の文学作品となった。 |