ウェブ日記
2009年07月24日(金) 今日の園芸--石鹸の威力--/その他
今日の園芸--石鹸の威力--

昼、母が植えたパセリにいつの間にかキアゲハの幼虫3匹が付いていた。 この雨降りの中どこから来たのか見当が付かない。 外見から1番目と2番目に大きなものは4齢、 一番小さなものは外見と大きさから2齢と思われた。

野菜がやられると困るので駆除することにした。 普通なら手で取って踏み潰すのだけど、 アゲハの幼虫は触ると臭う黄色い角を出すし、 なかなかジューシーと思われたので、別の方法を使うことにした。 洗面所から泡を出せるカリ石鹸のハンドソープを持って来て、 虫に十分ノズルを近付けて噴射。

虫は泡の中黄色い二股の角を出して動きを止めた。 夜になって泡が大雨で洗い流されても 角を出したままパセリの茎に止まったままだった。 こんな奇妙な光景は生れて初めて見た。 (カリ)石鹸の威力を見せ付けられた。

キアゲハ幼虫の他、 小松菜に止まっていた小さなバッタ、 レモンの樹に付いたアゲハの幼虫や フクシア・ビーコンのシュートの先に付いた 白い粉を吹く虫もカリ石鹸の泡で包んでおいた。

その他

長崎は夜から雷雨。 近年はっきりしないことが多い梅雨明けの前兆なら良いが。 花を不必要に傷めたくないので、 満開間近のダーウィナラ、Dar. Charm "Blue Moon"を自分の部屋に取り込み、 庭の金魚を入れた大きな鉢の水を掻き出し、 父にカバーを掛けて貰う。

政権交代を唱えるある党が 国の根幹に影響する主張をマニフェストから次々外しているので、 このままでは一体誰に支持されるのだろうかとつい思ってしまう。


2009年07月22日(水) 日蝕でしたね/今日の園芸--サチュライドの効果とか--
日蝕でしたね

普通は「日食」と書かれるけど、 じわじわ日が欠ける様が虫に食われる、 つまり蝕まれる--むしばまれる--ように見えるから、 「日蝕」の方がやはりリアリティーがあるよね。

長崎では10:55最大92%日が欠けたそうだ。 生憎曇だったけど、時々日が薄雲を通して欠けて行くのを見られた。 天眼鏡を通して像を硯の裏に映して欠け始めの太陽を見たり、 肉眼で三日月のように欠けた太陽を薄雲を通して見たりした。

日蝕が進むにつれ辺りは黄昏のように暗くなり、 クマゼミが黙り、 大気が冷えて来た。

一番印象的だったのは、晴れ間の空の色の違いだった。 あんなに鮮やかさを欠いた灰色がかった淡い水色の空は生れて初めて見た。 きっと、私が塵に返った後の将来、 人類が火星かそれより遠い惑星を人が住めるよう改造したら、 その星の空はきっとこんなに違いないと思った。

反対にもし将来人類が金星を居住できるよう改造したら、 その空は日が強過ぎてどぎつい青になるのではと感じた。

つまり、日蝕の間、 私は自分の寿命の枠を越えて、 人類がまだ見たことのない、地球以外の惑星の空を見た気分になった。

日蝕は滅多に無い天体ショーなので感動する人は多かったようだけど、 私は太陽の光が不足することの恐ろしさを少々味わった。 日蝕がもっと頻繁なら、 人類は農業その他で苦労して、 日蝕を嫌うに違いない。

いずれにせよ、 人生で滅多に無い貴重な体験をしたのは確かである。

今日の園芸--サチュライドの効果とか--

昨日使ったサチュライドの効果はなかなかすごい。 用土が水を弾かず速やかに良く吸水する。 ピートモスの入った用土が水を早くたっぷり吸ったのに驚き、 水ゴケに植えた洋蘭の鉢への潅水も早くできたので嬉しい。

ダーウィナラ、Darwinara Charm "Blue Moon"は順調に開花が進み、きれい。


2009年07月21日(火) 今日の園芸--サチュライド他--/解散ですね
今日の園芸--サチュライド他--

今日、ネットで注文していた土壌透水剤--とでも言うのか-- 「サチュライド--Saturaid--」が届いた。 早速鉢、プランターや庭に撒いてちょっと潅水して用土とともに湿らせる。 今日は天気が悪いので十分水遣りしないので、効き目がすぐはっきり見えないのが残念。

ピートモス等のある用土は乾くと水を弾いたりしてなかなか吸わない。 こんな用土には、雑にはもちろん、丁寧に水遣りしても、 用土全体に水が行き渡らず乾いて残る部分や、 場合によっては水が自然に落ちず溜まる部分までできるので、 水や潅水の時間を無駄にするし植物の生長も芳しくなくなる。

サチュライドは安全な界面活性剤を何かの用土に吸着させたもので、 用土1リットルに対し1.5 gほど振り掛けたり混ぜたりすることで、 用土全体に水分を滲透させる土壌透水剤である。

これで私が愛用する園芸資材は5つになった。 上述のサチュライドの他、 植物活力液HB-101、葉緑素の元になる5-アミノレブリン酸を含む液肥ペンタガーデン、 水で薄めて植物に散布して害虫の気門を塞いで殺し、 後は肥料になる(はずの)カリ石鹸と こちらも肥料になる「ナメクジ退治」である。

植物の生長について書くと、 ダーウィナラが今日2輪目を開花、 最初に咲いた花から淡い芳香を放ち始めた。 生長の遅かったポティナラPot. Memorial Gold "Canary"と カトレアC. intermediaがやっと新芽を伸ばし始める。

解散ですね

衆院解散ですね。 日本は終るのかな…


2009年07月20日(月) 今日の園芸--ダーウィナラ開花--
今日の園芸--ダーウィナラ開花--

風蘭交配種のダーウィナラ、Darwinara Charm "Blue Moon"が開花し始める。 そのうち画像も載せるかも。

と書いてはっきり気付くのだが、 このウェブ日記のように花や草木の画像を載せない いわゆるテキスト系ウェブ園芸日記は珍しいかも。


2009年07月19日(日) 最近の園芸--ベゴニアと優先順位--/最近の園芸--その他--
最近の園芸--ベゴニアと優先順位--

このウェブ日記には楽しいまたは興味深いことだけ書きたいけど、 そうでないこともたまには書かないと続けられない気がする。

5日ほど前、 ネットで首都圏のある店にベゴニアを注文した。 ベゴニアは暑さに弱いので、 今の時期東日本から九州まで配送するのは難しい。 でも、先方は親切にも天気予報で涼しい時期を探し、 3日前の夕方急遽苗を発送してくれた。

昨日昼過ぎ予定通りそのベゴニアが届いた。 先述の通りベゴニアは暑さに弱いので、 すぐ開封し十分潅水して休ませねばならない。

荷物を開梱し、早速潅水しようとしたら、 母が何とデジカメを持って来て弱っている苗の画像を撮り始めた。 おまけに電池切れ寸前だったため、撮影に無駄に時間を掛ける。 上手に扱わないと苗がその後元気に育たないかもしれない一番クリティカルな時に、 まるでこの株がやがて死ぬから今撮影するかのような、 縁起でも無い真似をされたのでぶち切れる。 母は「すぐ表情を顔に出す--これは私の欠点--。怖い」等宣う。

私は普段昼間留守にするので宅配便ではこの時間に配送の指定はしない。 そのうえ午前中早く荷物を受け取るためわざわざ配送所へ行こうとした --母にその旨伝えたら荷物の持ち帰りが大変だし荷物の行き違いとかあるから家で待った方が良いと答えた。 幸運にも午前中は日があまり差さなかったのでそうした-- 私がどんな状況だったか全く分かっていないのに呆れた。 まさか空気の読むのが苦手な自分がこの表現を他人に使うとは思ってもいなかった。 昨日飲み過ぎた--夜ベゴニア発送の知らせを貰って喜んだ余り…--ことも災いして、 一日中機嫌も気分も悪かった。

幸運にも、そのベゴニアは十分水--正確には植物活力液HB-101 1000倍釈--を遣って2、3時間で元気になり、 今日もあまりにピンピンしていて梱包されていたとは思えないくらいである。 なので安心、冷静にこの日記を書いている。

このベゴニアは店頭や通販ではまず見かけない稀少なもののうえ、 私が一番欲しかった種類だったので、 苗を「手当て」してすぐネットの店には感謝のメールを送った。

このベゴニアの詳細と他の植物の近況については改めて書く予定。

最近の園芸--その他--

今朝風蘭交配種ダーウィナラ、Dar. Charm "Blue Moon"の蕾1個 --夜までにさらにもう1個--が 青紫に染まる。 無事開花すれば良いが。

シュートが間伸びしまくったのできつく剪定した ペチュニア・マネーブロウマウンティンが再び花を付け始め、 今日3輪開花。 今の時期には花は貴重なのでありがたい。

ポティナラ、Pot. Memorial Gold "Canary"は 思った以上に水が要るようで、 潅水は毎日行った方が新芽の伸びが良いみたい。

小松菜は3日ほど前から虫害が激減、 プランターに蒔いた方は成長が早いので3日くらいおきに間引きしなければならないほどである。 種を蒔いてから19日後の今日、また間引き。

今回購入できたベゴニアはベゴニア・レックス原種である。 30年ほど前、NHK教育テレビの番組「趣味の園芸」テキストで レックスベゴニア--ややこしいが、これは上記レックス原種を親にした交配種で、 レックス原種の血の入っていない根茎性ベゴニアも指すことがある--の特集記事を見て、ずっと欲しいと思っていた。 でも園芸店でも通信販売でも取扱が無かった。 数年後上京して都内の神代植物公園で実物を初めて見ることができ、感激したけど、 もうそのときはあまりに植物を枯らし過ぎたので、 園芸を止める間際だった。 今回の入手は容易とは言えなかったけど、 欲しいと思って30年経って手に入れられたのでやはり嬉しい。 このベゴニアは長さ20 cmほどにもなる、先の尖った楕円の葉を付け、 その色は深緑で、 同じく葉の先端に合わせて尖った銀色の蛇の目模様がある。 葉の裏側や茎は赤っぽく、粗い毛が生えている。 色とりどりで形も様々な葉を付けるレックス交配種に比べると地味ではあるけど、 私はこの原種に何故か見入ってしまう。

憧れのレックス原種を入手して良いことが起こった。 私は日本にずっといるつもりは無いため、 ベゴニアはこれ以上手に入れるつもりは無いけど、 他のベゴニアにも関心が出て来たのだ。 将来落ち着いたら他の根茎性ベゴニア--レックスもこのグループに入る--や 球根性ベゴニアも育てたいな。


2009年07月16日(木) 今日の園芸/その他
今日の園芸

毎日何回も見回って、 虫を見つけてこまめに捕殺していたのが功を奏したのか、 小松菜に付いた青虫が激減したようだ --そうであって欲しい--。

両親が育てていたサボテン、月下美人が10日ほどの間にどんどん蕾を膨らませ、 今夜6輪開花。 向こうはそれほど世話しないで大輪の美しい花を幾つも咲かせるのを見ると、 私がやっているフクシア、レックスベゴニアや小松菜の世話は 一体何だろうとつい思ってしまう。

おまけに朝、葉挿しのレックスベゴニアの一番大きな若葉が葉柄から折れていてショック。 静かに除いて、水が多過ぎたので捨てて --私は小さめの茶碗を葉挿しに利用しているが、 やはり排水のための穴が底にある容器の方が、 不要の、あるいは濁った水を逃しやすいので、 より適していることに気づく--、 湿気を確保するため葉挿しに使っている茶碗にラップを張る。 即席テラリウムだ。 遅れて若葉を出した挿した葉から2枚目の若葉が出て来たが、 今まで出て来た中で最も小さいので、 ちゃんと育つかますます心配に。

でも、一方で5-アミノレブリン酸入りの液肥が効いてきたのか、 私が世話している植物の成長が速くなった気がする。

その他

4月末に買ってちびちび楽しんでいた星新一著「ひとにぎりの未来」を読了。 ネットで、最初の作品「コビト」が外国人参政権の危うさを連想させる作品と紹介されているのを知って購入していたのだ。 私もそう連想させられた。 「幸運の副産物」は20世紀的な平和主義者が喜びそうな物語で、 「涙の雨」は浪花節的でちょっと長い作品。 「なわばり」は「マイ国家」の「ねむりうさぎ」みたいに投げ遣りっぽい終り方が個人的に好き。 他にも結構面白い作品が多かった。 個人的には「コビト」、「気の毒な症状」と「感謝の日々」が好み。

この本を読了後、 村上春樹の最新刊「1Q84」を再び読み始める。

夜、ネットで注文していた デュラレックス--Duralex--のタンブラー、「アマルフィ」、「ジゴン」と「プロヴァンス」が届く。 他にこのブランドで最も有名な「ピカルディー」も私は持っている。 デュラレックスは世にあるグラスの中でとにかく一番安くてデザインが良いので、 仕事を探している身にはありがたい製品である。 おまけに強化ガラス製なので熱や衝撃に強く、 壊れても破片がブロック状になるので怪我しにくいと特長が沢山。

容量はいずれも90 ml。 どうして小さなものばかり買ったかというと、 ラム、焼酎等の蒸溜酒を生--ニート--でちびちびこれで頂きたかったから。 この目的に使われるショットグラスは容量が2オンス、60 ml以下のものがほとんどだけど、 私がもっと大きいグラスを選んだのは、 私がネービーラムも好きで、 このラム--パッサーズ、Pusser's--が昔英国海軍で1/8パイント、およそ70 ml単位で水兵に支給されていたことを踏まえたため。

紹介した4種のグラスの中で、酒を楽しむのに1つだけ選ばねばならぬならアマルフィを勧める。 ラッパ型で底を除いて側面に飾りが無いので酒の色や輝きを楽しみやすいから。


2009年07月13日(月) 最近の園芸/その他
最近の園芸

購入したもの。 たまたま8日のNHKの番組「ゆうどきネットワーク」を見ていたら、 (5-)アミノレブリン酸入りの肥料が園芸や家庭菜園にとても良いことを知った。 長崎には佐世保しか店頭販売が無いのでネットで注文、 昨日朝到着、早速使い始めた。

5-アミノレブリン酸--ALA--は、葉緑素の原料になる物質だそうで、 これを植物に与えると葉緑体が増え、 日照のいまいちな場所でも植物の栽培が容易になるという。

葉緑素とヘモグロビンは構造が互いに似ているので、 ヒトや動物に与えると貧血が治るのかもしれない。

いずれにしても、効き目があれば嬉しい。

私が世話している植物の出来事をリストアップ。

  • 風蘭交配種ダーウィナラ、Dar. Charm "Blue Moon"は 花芽を出していたが、 10日蕾が花茎から離れ始め、 昨日距が目立ってきた。 この花茎が風等で折れないように、 古い枯れた花茎に軽く縛り付けている。 とにかく、私の持っている蘭の中でこれが一番元気に育っている。
  • 一方ポティナラ、Pot. Memorial Gold "Canary"は 新芽がなかなか伸び始めないと思っていたら、 昨日別の新芽を発見。 この株がどう育つか見当が付かなくなった。
  • フクシアは余計な脇芽や花芽、 花が終わったシュートをこまめに剪定しているうちに、 真夏日にすっかり強くなったように見える。 なかなか枯れた花が落ちなくなった。 株の根元にある古い葉が一部黄変し始めたので、 窒素分の多い観葉植物用の液肥を少し与えた。
  • 文字通り華やかだったけど間伸びしていてみっともなかった ペチュニア・マネーブロウマウンティンの切り戻しを昨日で終える。 花は昨日で無くなって寂しいけど、 新芽が次々吹いているので、 次の開花が楽しみ。
  • 葉挿ししていたレックスベゴニアは今日3枚目の若葉が出たけど、 最初の若葉の縁が一部壊死。 ベゴニアは2切れ葉挿ししているが、 今朝ほとんど葉の腐ったもう一切れからちっちゃな葉が現れる。 喜びよりもうまく育つか心配。 どちらもうまく育って無事鉢上げできれば良いが。
  • 小松菜は本葉3枚が出るまでに育ち、 混み合って来たので間引きが要る。 葉の食害が酷いので、 こまめにパトロールして、 昨日から小さな青虫や「黒い小さな青虫」をのべ20匹ほど発見、捕殺。 被害は減っているように見える。 小松菜の上を蝶が飛んでいるのを一度見かけたので、 これらは蝶の幼虫と思われる。 こいつらの問題点は、 小さいのによく食べること、 葉の裏によくいること--つまり見つけにくい--と 捕まえようとすると地面に落ちやすいこと --これに対しスズメガの幼虫は捕ろうとすると株にしがみ付く--。 小松菜にはこれだけ虫がたかるのに、 スーパーや市場で見かける小松菜に虫食いが見られないのは何故だろう?

追記。 夕方小松菜を間引きして掻き菜を夕餉のお汁にして頂いた。 香りは乏しいし量は少なかったけど、 楽しめた。

その他

1ヶ月ほど前から毎日「静止」ヒンズースクワットをやっていたためか、 今日暑い中長崎の坂道を上っても疲れなかった。 私は歩くのが好きだけど、 歩くだけでは足腰は十分強くならないことを実感した。

「静止」ヒンズースクワットとは、 立って足を肩幅まで開いて、 (腰骨を伸ばしながら)直角になるまで膝を徐々に曲げ、 30秒以上静止してから、直立するまで膝を徐々に伸ばす ちょっとしたトレーニングである。 両手は膝を曲げながら前に出しながら肘を徐々に直角に曲げている。

留学していたときに読み始め、 重苦しい場面が多かったので読むのが捗らなかった、 カズオ・イシグロの"A Pale View of Hills --邦題「女たちの遠い夏」--" を今日午後やっと読了。 登場人物のストーリーが完全に明かされないし、 彼らの人生が互いにオーバーラップされたり、 登場人物のはかない記憶が中心に据えられているので、 現実と幻想の境が曖昧だったりで、 私はこのような作りの物語には慣れていないので、 一度読んだだけの今はまだちゃんとこの物語についてちゃんと紹介できない。 でも、長崎を舞台とした物語の中では私の最もお気に入りになるのではと思う。

この小説を何とか先に読み終えたかったのと、 5月から読書の他にもやりたいことができたので、 他の本を何冊も買って置いたままにしていたけど、 これからは読書にも時間を十分費やすことになるだろう。


ハッピーパイパー
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