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■ 台湾の人のSARSの印象。
台湾人医師が、SARSを日本へ持ってきたかもしれないって、 一時日本で大騒ぎになっていましたが、 台湾でも、問題になっていたようですね。 病院側は、「医師は被害者であるし、行動する範囲を 限定したりすると、人権問題になるから出来ない」 みたいなことをいって医師をフォローしていたけど、 台湾人記者の中で、「被害者じゃない!加害者だ!」と 反論している姿を見て、「あぁ・・・台湾の人が 親日家っていうのは、こういうことをさすのかなぁ」と 実感した。もしも、医師が、台湾人ではなく、 中国人で、病院側も記者も、ほとんど 中国人だったとしたら、きっとそんな発言は されなかっただろうなぁ。と思う。 また、その反論している記者の姿を、 どこのニュースでも放送していたので、 「きっとまたこの記者の影響で日本人の 台湾人に対する印象がよくなったのでは」と思った。 しかし、その一方では、日本人の記者が、 病院側に、失言をしたのだが、その点については それほどニュースにならなかったと思う。 その失言の内容が、 「その医師は、風俗にはいったのか?」 という質問だった。 これに対して、病院側は激怒。 「見下しているからこそ出来る質問だ」と、 かなり怒りを態度に表していたそう。 そういう質問は、あまり公の場で、することではないね。 ただ、日本人としては自分達の保守のために、 そういう質問をしたのだけれど、ちょっと 直球すぎたのでは、と思う。 この日本人記者の質問は日本では それほど取りざたされなかったと思うが、 せっかく日本人が台湾人記者の姿を見て、 好意を抱いたとしても、逆に、台湾の人から見れば、 日本人のその質問には、幻滅や、怒りを感じる人が 多かったのではないか、と思う。
台湾人の人で、根っからの台湾人の人が言ってた事。 その人は、大陸(中国)が嫌いで、中国の制度や、 社会全体に対してコンプレックスを持っている。 その人は、「もともとSARSは中国で発症したこと。 それが台湾で大流行してしまうことになり、 我々台湾人は大きな被害を受けている。 まさに我々も、被害者なのだ」といっていたのが とても印象的だった。 私としては、台湾と中国は一まとめに見ていたので もちろんそれぞれの民族意識は違っていることは 頭で分かっていても、そういう台湾人の話を聞いた時 「そういう見方もあるな」と、感心してしまった。 ただ台湾人の人がどれだけ中国を嫌っていても、 こんなに広まってしまうのは 中国と台湾が密接に交流しているということ。 いくら、国と国が断絶状態であっても 経済的な面での接触は免れない。 それを示した一面でもあると思った。
2003年06月12日(木)
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