日々の戯言置き場。
**ユリ**



 キザ男〜恋の相談〜最終章

さて。
前回までで、しぶとく憎らしく
生き延びていたキザ男ですが、
今回最終章となりました。
大変忍びないです。

恒例の、奴からの電話がきました。
奴の恋は、今までとは、違う展開になったそうです。
「俺の中で、彼女はもう死んだんだ」
むしろ、私の中で、あなたはもう死んだんだ、
と、結末したいところなのに、
あなたは、彼女を殺すのね。
「はいはい、それは一体どういう展開ですか」
「実は・・・」
どうやら、最近彼女と電話することがあったらしいけど、
その時に彼女にすっごく冷たくされたんだって。
今までの彼女には考えられないくらい、
別人みたいなくらい、冷たくなってたんだって。
まぁ、そりゃあ・・・
学校の前で3時間雨の中で待ってみたり、
自分の写真を彼女に渡して「想ってる」って
いってみたりとか、
そういう奇行をすれば、誰だって
そういう反応になるでしょ・・・。
でも彼はくじけない。
「きっと・・・彼女は、こんなどうしようもなくなってる
俺に対して、きっと自分の事を、忘れさせるために
わざと、あんなことをいったんだよ・・・。
確かに俺は自分を見失ってた。
だけど、だめだってこと、彼女は気付かせてくれた。
俺は、彼女のために、彼女を忘れる。
彼女が死んだことにする。
そうすればきっと・・・・彼女は
俺の中で、思い出になって、生きつづける。
俺は、彼女を忘れられるんだ」
いや、わざとそんなこといったって、あんた。
今までいってた、特別特別って、
一体なんだったんだ!?
私は失恋した時、半年間は
忘れられなかった経験だってあるよ。
なのに、自分は彼女に冷たくされたからって
そう簡単に気持ち切り替えられるもんなのか!?!?
私は怒りまくって、そういう事を全部言った。

「あんたね。自分が一番辛い辛いって、
散々いってるけど、全然辛くないよ。
私だって、もっと悲惨な失恋したよ。
なきまくったこともあったよ。
だけど、忘れられんかったりしたよ。
あんたの特別は、本当にヘボイよ!
じぶんばっかり被害者意識もつな!!
そもそも、前回はなし聞いてた時だって、
私がちょうど失恋した日だったんやよ!?
なのにあんたの話きいとったんやよ!?
どういう思いできいとったんか、
あんたわかるの!?・・・・(以下略)」

奴が、目がさめたようにいった一言。
「そうやったんか。はっきりいってくれて
よかったよ。俺に対するお前の誤解が
解けてよかった」

ゑ!?
誤解なんて何もしてないけど。
解けてないけど。
思ってたこといっただけなんやけど・・・。

更に奴の一言。
「はっきり思った事いってくれて、
お前本当にいい奴やな」

ハァァアァァア!?!?!?!

意味不明。

勘違いプラス思考万歳。
見習いたいものです。

2003年06月22日(日)
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