便蛇民の裏庭
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なんだ?なんか鳴ってるぞ?
聞きなれない電子音。 目覚ましではない。 キッチンタイマーでもない。 ガス警報機でもない。
「ママー、ケイタイなってるよー」
おぉ、そうであった。 PHSを持ったのだった。 とかいってるうちにベルは止んだ。
いまだ持ち歩く癖がついていない。
PHSを持つ以前。 某所で老人が集っていた。
「いやー、息子の嫁が持てってうるさいからよー」
と、嬉しそうに携帯電話を見せていたお爺さん。
「心配だから持てってんだよぉー、いらねっつうのによぉ」
ちょっと自慢げなお爺さん。
すると突然携帯電話が鳴りだした。
「っおい!どうすんだこれ、どこをどうすんだこれ!」
とかいってるうちに電話が止んだ。
今ごろ嫁は心配しているのではなかろうか。 ・・・ぷぷぷ。
とか思ってそれを眺めたぼく。
お爺さん、笑ってごめんなさい。 ぼくもお爺さんと同じです。
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