便蛇民の裏庭
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いつもは寒い会議室、 しっかり厚着して行った時に限って暖房ガンガン入ってるし。
原稿の確認をするために印刷やさんがきて打ち合わせ。
みんなが一生懸命やっている カット集をコピーして切り取って貼り付けて、 という作業より 自分でチャチャッとイラストを描いていく方が手早いので ぼくはぼくのペースでさっさかさっさか仕上げてしまうのだが それをまわりに褒められるととても照れてしまう。
なんといったらいいんだろう?
上手だねー、すごいね!といわれても ぼくにとってその行為はただの手抜きであり ご飯仕度をするよりも簡単なコトなのだ。
『まぁ!トイレでウンコできたね!えらいね!』 っていわれてるような恥かしさを感じる。
「じゃぁ来年も広報になるよう推薦しておくね!」
いや、して欲しくないし。じゃぁってナニ。 図書の仕事だって最近サボりがちなのに これ以上役員とかやってられないです。
自分の作業が終わって人の分まで作業しちゃって、 ようやく帰れる昼下がり。
教室から出ると即、知人につかまる。
「あ!便ちゃん!明日のお手伝いこれる?」 「あぁ、明日はちょっと無理です。でも大掃除はきますよ」 「忘年会は?」 「あぁ、出ます出ます」
学校にいるとあちこちでつかまってしまう。 早く出なくては危険だ。 お昼ご飯を食べ損ねてしまう。
「あ!便ちゃん!」
玄関でもつかまってしまう。 お腹がグーグーいってるのに給食の匂いが漂ってくる。 早く帰らねば行き倒れてしまう。
「あ!どうも!じゃっ!」
便蛇民、笑顔で逃走の巻。
道路の向こうから手を振りながらやってくる知人。
「ねぇねぇ便ちゃぁん、来年役員やらないっ?」
なにやら色んな人に目をつけられているらしい。 頼まれるとイヤといえない、と思われているのか。 イヤじゃないから断わらないのであって、 イヤな時はきっぱり断わるんだってば。
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