便蛇民の裏庭
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2003年01月16日(木) 何が気に入らないんだ

もう少し山が大きくなったらカマクラだ♪
と、楽しみにしていたのに雨で山が小さくなった。

その後また山は大きくなり。

もう少ししたら穴あけちゃおうかなー♪
ともくろんでいた。
ら、外からなにやら破壊的な音がする。

姑が、山を切り崩していた。
半分から上がきれいに平らになってしまった山。

老体に鞭打ってまで何があなたをそうさせるのだ。
ぼくがカマクラ作るのがそんなに気に入らんのか?



「便蛇民、プリクラ撮ろうか」
「プリクラ?わーいまるでカップルみたーい」

オトコノコと一緒にゲームセンターへ行く。
プリクラ撮るのなんて何年ぶり?
嬉しいねこういうの。
忘れてたよ。
ずっとずっとすっかり忘れてた。

「お腹すいた。スタッフくんトコ行こうか」

さっさとスタッフくんに電話をしているオトコノコ。
行きつけの店にはよく一緒に行くけれど
彼から言い出すことは珍しい。

ブラッディーマリーを飲みながら
オトコノコがもくもく食べるのを見ていた。

こんなちっちゃく見えるのに。
こんなに若く幼いのに。

「おいら大型の免許持ってるし、
 たまにしか家に帰ってこれなくなるけど、でも食わせていけるよ。
 まだ若いから、稼ごうと思えばいくらでも稼げるよ」

頭がクラクラする。

「わざわざ苦労することナイでしょ?」

だってきみは、相方がぼくと結婚した年齢よりも若いんだよ。

相方は自分がまだ若いからって
ぼくを放ったらかして一人で遊び呆けてたよ。
友人との遊びがあまりに楽しくてぼくの事を忘れたよ。
忘れて、帰ってこなかった。
子供とぼくは家に置き去りだった。
そしてそれは今もあまり変わらない。

そしてぼくは子供を捨てることは出来ない。
子供から父親を取り上げることも出来ない。



便蛇民、お前はどこへ行こうとしてる?




便蛇民 |MAIL裏BBSHOME


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