便蛇民の裏庭
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その時ぼくの時間は止まってしまった。
ぼくの目は釘付けとなり その場から離れられなくなってしまった。
店員さんを呼び 「この子は何を食べるんですか?」 「気をつけてあげないといけないことは何ですか?」 「この入れ物はいくらですか?」 「このライトはいくらですか?」 と質問を浴びせる。
そしてしまいに 水槽もライトもこのままセットで この値段(本体価格)にはならないのかと めちゃくちゃなことを言ってみるぼく。 何を言い出すんだという顔の相方。
しかし、人間、一応言ってみるものだ。 全部セットで本体価格に上乗せ5千円で その子はぼくのうちにやってきた。
ヨツメヒルヤモリ。
ヤールーと名づけられたその子は びっくりするほど素早い。 しかしうっとりするほど美しい。
ちなみに「や〜るぅ♪」と呼びかける ぼくの姿はそうとう怪しい。
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