甲斐犬ジロー通信
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訳あって呉服屋さんから家紋を尋ねられました。 実家の母方か嫁ぎ先の家紋を選ぶようにとのことで ちょっと悩んでしまいました。
ジロ母が結婚する時には母まかせで家紋のことなど 考えもしませんでした。 呉服屋さんから何故家紋をつけるのか教えていただきましたが その話の中になるほど。。。納得できる面白いことをお聞きしました。
昔の嫁入りはお道具、着物、それを入れる行李にもすべて家紋を 入れる習慣がありました。お印のようなもので見てすぐに誰の持ち物か 分かるわけですが、昔も離婚してお里に戻ることがあったそうです。 その時 使いの人が間違い無いように迅速に持ち物を引きとってくることが 出来るように家紋を付けたそうです。 後であれが無いこれが足りないとのごたごたが起きないことと 嫁ぎ先の家に入っての作業を(本人の物でない持ち物を触ることがないように)失礼の無いように行なう為でもあるそうです。
だから嫁ぐ時は実家の母方の紋を付けるそうなのです。 苗字は嫁ぎ先に変わっても紋だけは女の子が生まれると脈々と 受け継がれるってことなんですね。 しかし、結婚生活も順調でもう別れることもないであろうと思われる頃に 紋付の着物を新調する時は 嫁ぎ先の父方の家紋を付けるそうです。 地方によって仕来りも色々なのでしょうが、中には実家の紋を一生 着け続ける人も居るし、現在はファッション感覚で好きな紋を選ぶ人が 居ますから
「どう、なさいますか?」
と尋ねられて。。。。自分で判断出来ないジロ母は先ず、実家の母に 聞いてみましたら
「どちらでも、自分で考えて選びなさい」とあっさり言われてしまいました。次にお姑さんに電話で聞いたら
「私も自分で留袖作った時はお父ちゃんの紋を着けたで〜、堅苦しく考えんでもええんよ。好きなほうを選んだらええよ」
とのことで紋を教えてもらいました。 それでも迷い、ジロ父の妹に電話して聞いたら
「そやね、新しく作る時は迷うな〜。お姉さんが○○家の紋を着けて くれるんやったら嬉しいわ〜」
とのお言葉で家紋を口頭で説明してもらいました。
どちらを選ぶか。。。父ちゃんの紋を選ぶってことは 昔でしたら「そちらの人間になります」と腹をくくることなんでしょうね。
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