The Five Senses
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2003年11月18日(火) Long Funny Story

それは、とても長いファニー・ストーリーだったと言うことに
気づいたのは2年経った今頃になってからだった。
この距離では何も知ることもできず、何が真実なのかもわからない、
闇の中を勘で歩いているようなものだ。
真実なんてそこにはなかった。
虚無の中を私はただ何かを掴みたくて彷徨っていたのだ。
今回のそれは、私のポリシーを侵し、
過去2年間の存在自体さえも危うくするものだった。

実際ショックだが、前のそれよりもひどくはない。
食べ物の味もきちんとわかるし、きちんと食事もできる。
笑おうと思えば笑えるんだから、たいしたことはない。

しかしふと今回のことが頭をよぎると、
喉を見えない手でわしづかみにされて
胃の中に石でも敷き詰めたように気分が重くなり、
更におもしろいことには、体が硬直するして力が入らなくなる。

いつまで、どこまでつきまとうんだ?
ゴーストのようなソウルレスな関係に、疑問を持たないほうがおかしい。
慰めや励ましは、ただの言葉でしかなかった。
メールで来る文字は、もはや私にとってただの文字でしかなかった。
それに気づいていても、その言葉と現実の
どちらを信じていいのだかわからなく、決断ができなかったのだ。

そんな未来のないものに、今にも消えそうな不安定な希望を
最後まで捨てないでいた自分がいた。
そんなものは長く続かないと気づきながらも。



なぜ黙っている?
文字にして出すと、打っている指が震えてくるほどに。
びっくりするほど現実味がないと同時に、
それは前から承知していたような気もする。

結局最後まで明らかにせず、とても残酷で、ずるい人だ。
F ワードまで使ってでも思い切り罵りたいが、それはやめた。
それに使うエナジーと時間がもう無駄になったからだ。

私は人における信用を全くといっていいほど失ってしまった。
常に影に何かあると疑わなければならなくなるほど
悲しいことはないんではないだろうか?
疑惑をかけるのはとてもストレスフルで、感情をも揺さぶる。

彼の存在はトラウマとして私の中に一生残るだろう。





2年間のそれは、とても長く、おかしな物語だったのだ。






大丈夫だ。
笑えるし、食べれるし、歩ける。

たいしたことはない。


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