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2000年05月23日(火) ■ |
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0:07 AM |
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今日の5限目の「情報教育基礎ゼミナール」という時間に、大学受験の問題点についての文章が配られ、それについて自分の意見を書くという授業をやった。次回はそれについて討論することになっている。 お題は、 『受験ロボットは、受験戦争後に”真人間”に戻れるか。』
私がこの学科に決めたのは、高校2年生の12月頃だったと思う。その頃はまだ何の疑問も持たずに、周りの受験戦争の波に飲まれようとしていた。そして、それなりの目標を設定したのだ。ところが、3年生の5月頃、だんだん大学に行く意味が分からなくなってきた。どうせこんなコンピュータの話なんか、「秒進分歩」なんだし、学校で習っていたら遅すぎる。結局学校で先生に教わることがないのなら、行っても意味がないのではないか、と。一時期は本気で就職 or 公務員試験の勉強をしようかとも思った。私の場合、就職できなくてもGIGACITYなんかのホームページをちゃんと作って売上も上がれば、それはそれで一時的にでも仕事になるのだし、どちらかと言うと、学校の勉強よりもそっちの勉強をしたかった。 だが、私が今大学に通っている一番大きな理由は、母の一言だ。「今どき大学くらい出てなくてどうするの。教養を身につけなさい。」前半部分は大いに反対だったが、後半部分には納得できた。それで大学の四年間は、一般的な教養を身につけるための時間にするために、それにまぁ、大学の卒業証書をもらうために、受験勉強を頑張った。(人様から比べたら頑張ってないかもしれないが。) しかし、こんな受験勉強なんて大学に入るためのものだから、そればっかりやっててもしょうがないと思っていた。だからできるだけ自分の趣味の時間は、ちょびっとでも確保しようとした。が、夏休みを過ぎると、そんな考えもどこかへ行き、ただひたすら大学に入ることが目標になっていた。結果、無事に合格することはできたものの、受験戦争が終ってみると、自分が何をしていいのか分からなくなっていた。呆然として何もできない日が何日か続いた。そこでやっと自分が受験ロボットになっていることに気がついたのだ。 しかも大学に入ってみると、それまでの学習はほとんど忘れ去っているようだ。だいたい使うこともめったにない。これでは何のための入試なのかさっぱり分からない。こんな問題点は、ずいぶん前からオジサンたちが話し合っているのに、何一つ解決される気配がない。今でも自分が”真人間”に戻った自覚はないが、一体いつになったら戻れるのだろう?それとももう戻れないのだろうか?
・・・以上、今日考えたことです。 この基礎ゼミという授業、先生達がなかなか面白い本のコピーを持ってきてくれるので、結構楽しい授業である。教育情報システム専攻というだけあって、教育関係のことがほとんどだが、案外私もこういうことを考えるのが好きらしい。まぁ、最初だけだろうけど。そのうち「いやだ!」って言い出すかもね。(笑)
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