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| 2000年10月22日(日) ■ |
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| 11:16 PM |
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「押せないボタン」というタイトルのレポート提出。 以下、全文紹介・・・(^-^; (参考:http://kogolab.edu.toyama-u.ac.jp/chiharu/mds/1999/03/06.html 先生の日記より。)
□■□ 子供はなぜボタンを押したがるのだろうか? それはボタンを押すと楽しめることを知っているからである。 ではなぜボタンを押すと楽しいのだろうか。 ボタンを押すという行動には、押すと何か反応がある、という楽しみがある。 例えばテレビの電源にしても、押す度に入ったり消えたりする。 押すという動作を楽しみながら、しかも周りの反応も楽しめる、まさに子供にとっては格好の遊び道具だ。 さらに、周りの反応がなくても、押すという動作自体が楽しいこともある。 「ぷにゅ」という感覚だったり、「ピッ」という音だったり、とにかく、押すことによって何か反応が得られるからだ。 逆に子供が押したがらないボタンと言うのは、昔のテープレコーダーについているような、あまり押している感触が得られないものなのではないだろうか? 「ボタン」という感覚でなければ、押しても楽しくないし、反応がなければ、それこそなんにも面白いことがない。 大人が怒ったり困ったりする反応を見ることができるかもしれないが、それも数回で飽きてしまうだろう。 ところが最近のテレビのリモコンにしても、私達が普段使っているようなものは、誰もが押しやすいように、ゲーム機などのボタンと同じように、丸いぼこっとした形状をしている。 まさしく押すことをアフォーダンスしているボタンである。 これを見れば子供は押したくなるのも当然だ。 別に子供に限らず大人だって、こんなボタンを見たら、無意識の内にボタンをいじくっていたりすることもあるだろう。
押せないボタンを作ることは難しい。 単純に形状として押せないボタンを作るとしたら、まっ先に思い付くのが、 1. とげとげにして押すと痛いと思うようにしておく。 2. 押すと電流が流れ、嫌悪感を与える。 と言うことだが、これでは、子供に押すことをアフォードしなくなるだけでなく、大人にとっても大変使いにくいものになってしまう。 また、形状的に一番子供が押したがらないものを作るとしたら、押した感覚や感触や反応が得られないものを作ることだ。 しかし、これらの考え方では大人が日常生活を送るためにも都合が悪いだろう。
そこで私が考えたのは、ボタンに何か苦いものを塗って、子供が小さい内に、「ボタンを押すと悪いことがある。」的な考えを植え付けておくことである。 子供はなんでも舐めまわす習性がある。ボタンに触った手もまたなめる。 そこで、ボタンを押した後に自分の手が苦くなっていることを学習すれば、ボタンを押したがらなくなるだろう。 大人はボタンを触った手をなめるなんて事はあまりないから、大人にとっては今までの日常生活となんら変わりない生活を送ることができるだろう。
私がなぜこの方法を思い付いたかと言うと、「指しゃぶり」である。 私は昔指しゃぶりをしていた。かなり長いことやめなかった。 そこで両親は考えた。私が寝ている間に、私の親指のタコのところに胃薬を水に溶かしたものを塗り付けたのだ。 私が無意識の内に指をしゃぶると、「苦い!!!」。 さすがに2〜3回もこの苦いのが続くと、私も指をしゃぶるのを止めた。 ボタンに塗って、子供の健康にも、機械の回路にも支障の無いような塗り薬を発売すればいいのではないか。 と、私は考えたのである。
こういう風にして、経験的に押さないことをアフォーダンスしたボタンをつくり出すことは可能なのではないだろうか。 見た感じすぐに「押せない」というボタンを作ることは難しいかも知れないが、教育の中で、うまくボタンを押さないように仕向けていくことができるのではないかと思う。
■□■ みなさん、押せないボタンって、どんなのだと思います?いろいろな意見募集中。思い付いたら掲示板にどうぞ!!!
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