Sotto voce
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今日もまたどこに行くでもなく
いつもの場所で車の中でうだうだして
あっという間に午後8時。
実家に戻ってからの5年間、
時がたてばたつほど家にいることに苦痛を感じる。
正確に言えば「母がいるときの家」にだけど。
家というものは安らぎの空間ではなかったのか?
私にとってはひどい言い方をすれば牢獄のようなもの。
今日もまた、帰宅した父をとっつかまえて
仕事の愚痴や同僚の悪口を一方的に語る母の声にうんざりしてる。
もうかれこれ20年以上繰り返された日常。
どちらかというと短気な父が、なぜかこの母の愚痴りタイムには
無言で付き合っている。(それはものすごく感心してる。父は決して仕事のことを
家には持ち込まない人だし。打ち合わせの電話はあったりするけど)
あたしたち姉妹は、母の前では絶対に会社の愚痴は言わないことにしている。
自分はそうしているくせに、他人の愚痴を聞くのは嫌なのだろう
「どこの会社も大変なのよ、がんばらないと」
何も知らないくせにお決まりのこの言葉でジ・エンド。
答えを出してくれとは言わない。
違う職種だから仕事のことはわからなくても当然。
ただ聞いて欲しいだけなのに、うんざり顔でそういわれると
話すだけ無駄じゃて。
本気で家を出ることを考えているが
最近うちの会社で「全員解雇、その後必要な人は再雇用」という動きが
どうやら現実になるらしい、という話がある。
そうなってくると、万が一失業した場合
とてもじゃないけどそれは難しい。
もしそうなったら、ますます母からの風当たりはきつくなるだろう。
何も知らないくせに勝手に妄想して
もし私が失業したとしたら
「おまえがほがない(鹿児島弁で「いたらない」「だらしない」の意味)から
会社をクビになるのよ」と言い放つにきまってる。
腹を割って話す気がないからわかってもらえないのは当然。
でもその腹を割ろうにも俺様タイプの母が黙って聞いているとは思えない。
いつからここまで歪んじまったんだろう、親子関係・・・
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