Sotto voce
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2002年05月04日(土) 山々を見てふと思う。

私は鹿児島の端っこ、山に囲まれた場所に住んでいる。

今の時期は田植え後の草取りやなんかでGW返上、ということがよくある。

今年も昨日外出した以外は全て家の手伝いをすることになっている。

普段はなんとも思わない、農作業も決して嫌いではないが、

この時期に回りの友達や同僚達がいろいろな場所へ出かけていき、

休み明けにそれがいかに楽しかったかを聞くのは結構苦痛で。

昨日の外出にしたって、両親の機嫌のよさそうな時を見計らい、

どうにか許可をもらったから出来たこと。

兼業農家の子供に生まれた宿命といわれればそれまでだが、

さすがに身体も心も休まる機会がないのでどうにかなりそうだ。

四方を囲む山々がなんだか刑務所の壁のように見えてきた。

私が結婚してよそに出ない限り、この壁を越えることは出来ない。

ひょっとしたら、一生この景色を見て生きていくことになるのだろうか・・・。


安積 紗月 |MAILHomePage

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