Sotto voce
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2002年09月15日(日) 在りし日の姿。

父の次兄が里帰り。

十何年かぶりに会ったせいもあるけど、

あまりにも変わり果てた姿に驚いた。

くも膜下出血から奇跡的に生還したものの、後遺症がのこった。

なまじ身体がでかいだけに、自分の身体を思い通りに動かせない

叔父のもどかしさみたいなのが余計に伝わってきて、

なんだか悲しい気持ちになった。

父の兄弟の中で唯一、自分で一から事業を立ち上げた実業家。

夜の天文館(鹿児島一の繁華街)をぶいぶい言わしてた人。

田舎に帰省した時、我が家の前に真っ白い外車で乗り付け

ヤ○ザがきた!と大騒ぎになった(うちは鹿児島の田舎なので)とか

そのごーかいなエピソードにはことかかない人物。

でも、例に漏れずバブル崩壊と同時に叔父はすべてを失った。

会社も、財産も、家族さえも。親戚も叔父を見放した。

叔父はひとりで奮闘した。

ただ、リッチな時代の不摂生がたたって、倒れた。

今は六畳一間の古アパートで生活保護と息子からもらう生活費で暮らしている。

自分ひとりではどこにも行けず、ふるさとにも顔向けできず。

十歳以上下の弟である私の父にまで頭を下げる状況を見ていたら、

在りし日の、現役ばりばりの頃の姿を知っているだけに。

なんともやりきれない気持ちが心の中を占めている。


安積 紗月 |MAILHomePage

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