Sotto voce
DiaryINDEX|past|will
私に安住の地はないのか。
今日も親父が帰ってこない。
家中が寝静まった頃こっそり帰ってくるのだろう。
おかんが今日もヒステリックにがなり立てている。
甘えて擦り寄ってきた猫は外にほうり出された。
冷え切ったこの家にはもはや安らぎの空間なんか存在しない。
妹が来年の春、仕事やめて家を出るという。
こんな家から逃げたきゃ逃げりゃいい。
なんだかんだ言ったって彼氏のところに転がり込むつもりなんだろうから
心配なんかしやしない。
あーでもまた修羅場なんだろうな。
悲劇のヒロインと化したおかんが
また『裏切られた』とか『嫌われた』『見捨てられた』といって泣くんだろうな。
ここから逃げ出したい、でも残されたおかんが何かしでかしそうで怖い。
結局それをかなぐり捨てて飛び出す勇気が、私にはないんだ。
|