Sotto voce
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両親の別居準備が着々とすすんでいる。
母と妹がここを出て行き
私は父と暮らす。
なんか、でていく母たちは楽しそうで。
出て行く人を見送る立場ってのも結構辛いもんで。
もはや会話のない両親の伝言板の役割もしつつ。
しかも出て行く人の支援までしつつ。
確かに、私は父の次に収入がありますよ。
でもさ、離婚して別居する娘に転居先の保証人頼むかね、普通。
しかも一緒にいるときはさんざんなじり倒してきた娘を
ここぞとばかりに拝み倒すなんざ。
私の前の職業で得た知識が役に立って!?
銀行関連や電話なんかの手続き方法を教えていたら
わからんからおまえがやってくれ!という始末。
私ができたことで結婚したふたり。
子供のころ両親が大喧嘩するたびに
「おまえさえできなければ」と言われつづけた。
そして30年。
もはや「子はかすがい」ってのも通用しなくなった年数を経て
ひとつの家族が崩壊し、新しい人生へ向かって飛び立つ二羽の鳥。
それを追うことも止めることもできずに見送るしかできないのが、今の私
そして、残された私たちの親子二人の生活が、もうすぐ始まる。
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