nomiの思考

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「分からない」を愛しましょう
2004年10月11日(月)

関東地方に台風が近づく頃。先日テレビのニュ
ースで暴風雨による各地の被害情報が伝えら
れました。ガラス窓から、心配そうに庭を覗く母
親の隣で、窓に激しく打ちつける「雨の滴」を眺
めて一言。

「分からない」

なぜなら、「雨の滴」があまりにも美しく芸術的
だと感じている自分に、もう一人の自分が、
「『人的被害』や『自然災害』の恐ろしさを体感し
ていないからそんな風に思うのよ」と、非難する
からです。

これは一つの例に過ぎませんが、無意識にそう
いった考え自体を悪しきこととして否定するよう
になると、そのうちに、自分で自分の本心さえも
分からなくなってしまうわけです。

             ◇

近頃、「分からないこと」が増えてきたような気
がします。自分のことは自分が1番良く分かって
いる。そう思っていたのですが、自分でも、「本
当はどうしたいのか」分からなくなる時って結構
あるんですね。それなのに、他人の一つ一つの
行動、あるいは言動について、理由や責任を求
めること自体が間違っているのかも知れません。

愛しましょう。
許しましょう。
信じましょう。

まだ「分からない」「分からなかった」多くのことを。




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