◎ 助けて。 ◎


逃げ場が、無い。

保健室は養護の先生が苦手だから行きたくない。
教室は苦手な人が居るから行きたくない。
でも、友達には会いたい。だから学校には行かなきゃ。
どうせ学校休んだところで、今度は罪悪感に潰されるし。

…でも。
じゃあ、私は何処に居れば良いの?

昨日でテストも終わり、今日から通常の授業が始まった。
でも、3限目で限界だった。その後の休み時間に、教室を飛び出した。
上に書いた理由があるから、保健室には行かなかった。
只、病院に居た頃みたいに外を求めて、ふらふらと校庭に出た。
他学年が体育の授業をやっているのを横目で見ながら、
プール下の…多分日頃は野球部の休憩場と化しているであろう場所で
適当に汚れていない椅子を見繕って座って、一人で泣いた。

苦しい苦しい苦しい。
誰か助けて。苦しいよ。

分からない授業。

忘れかけていた対人関係。

色々なものがごっちゃになって、何が何だか分からなくなって。
…でも、次の瞬間、何かがプツンと切れて。
苦しさは消えない。
けれど、涙は止まった。
だから、教室に戻った。
戻る途中で体育の先生に何かを話しかけられたけれど、よく覚えていない。
只、「保健室行くか?」と訊かれたのに対して「教室に戻ります」って
そう、一言だけ答えたのは覚えている。
そして私は、15分くらい遅れて教室に戻り、普通に化学の授業を受けた。
その後はちゃんと『皆と同じように』行動して、
それでもやっぱり放活(『放課後活用』という名の自習時間)に出られる程の気力も体力も残っていなかったから、それはサボって帰ってきた。

…明日で、一週間が終わる。
明日は何処に居よう?…どうやって乗り切ろう。


   − 2005年07月07日(木) −

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