今日から明日までクラスマッチだ。 うちのクラスは理系だから女子が少ない。そのせいか、いや、そのせいで、出場種目は当然のようにバレーボールになっていた。 …私はソフトボールが良かったな、なんて、冗談でも言えなかった。 だって私は…バレーボールの選手登録すらされていないような存在だから。 もうきっと、高校のクラスマッチでソフトを出来る日は来ないのだろう。 1年の頃は、クラスが文理で分かれていなかったから 1つのクラスからソフトボールとバレーボール、両方のチームを作って出す事が可能だった。 でも、2・3年になって、理系になってからはそれが出来ない。 例え出来たとしても、ソフトをやりたがる女子は殆ど居ない。
…1年の頃、ソフトが出来た時、チーム全員がろくに経験も無い初心者で、 練習ですらどこのチームにも勝てなくて。「最弱だねー」って皆で笑った。 でも、それでも嬉しかった。ソフトが出来る事が本当に嬉しかった。
私は女で、そのせいで色々な障害があって…でも、その障害を乗り越えるだけの勇気もなくて、結局、私は野球もソフトも、本格的にどこかのチームに所属して習う事は出来なかった。…否、しなかった。 本当は好きで好きでしょうがないのに、やろうと思えば色々な手段があっただろうに、結局私の野球やソフトへの情熱は『好き』で『観戦する側』に居るだけに留まった。
男に生まれ、時期を逃さずに小学校でソフトを習い始めた弟は、 中学生になった今、シニアのチームに所属して野球をしている。 凄く羨ましい。けれど、憎しみの類の感情は一切湧かない。 逆に、私が辿りたかった道を着実に歩いてくれている弟の成長は、 私にとって本当に楽しみで、そのまま夢を追っていて欲しいと思う。
私は本当は、高校に入ったら、野球部のマネージャーになりたかったんだ。 選手にはなれないけれど、せめて、どうにかして野球に携わりたかった。 …でも、うちの学校の野球部は、「マネージャーは要りません!」と高らかに宣言していたから、結局また、私はやりたい事が出来なかった。 だけど、これで良かったのかもしれない。 今の部活…文芸部に入れて、私は幸せだったと思うから。 尊敬出来る先輩と、信頼出来る同輩を得られて、本当に幸せだから。 …後輩とは…実はあまり面識がないので、これから少しずつ部活に顔を出して、何とか親睦を深めようと思います。
何だか話が脱線し始めたので、今日はこの辺で終わります。 明日もクラスマッチ。友達の応援とか…出来れば良いな。
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