◎ お土産。 ◎

今日は、6月まで入院していた病院に、青森土産を郵送した。
形ばかりの挨拶の言葉と、退院してから大会に行くまでの生活を記した
便箋三枚分の手紙を添えて。
その手紙を書き終えてから改めて読み返してみると、この1ヶ月間の生活は
まるで辛さと苦しさで溢れていたかのような文面になっていた。
…だって。
実際、本当に辛かったんだよ。
身体を引きずって、それこそ死ぬ気で学校に登校し続けた、1ヶ月間。


でも、「病院に戻りたい」とは、ただの一度も書かなかった。


だって、病院に居て、それで私は少しでも元気になった?
「入院した方が早く治るから」って、通ってたクリニックの先生に言われて
それを信じて4ヶ月弱入院して、それで病院は私の何かを変えてくれた?

入院生活で得たものは
失望と
不信感と
罪悪感と
劣等感だけしか思い出せない。

毎日毎日誰にともなく「ごめんなさい」って言い続けた。
頭から布団を被って、誰かが助けてくれるのを待っていた。

でも、誰も助けてなんてくれなかった。

きっと病院のスタッフの人は「苦しくなったらいつでも戻っておいで」って
皆、口を揃えて言うのだろう。実際、病院のソーシャルワーカーの人は
私の退院間際にその事を母に告げていたらしい。

でも、あの環境に戻ったって、結局苦しみからは解放されない。
家も、学校も、病院も。今の私には、安らげる場所なんて無いんだ。

…せめて、泣ける場所が欲しい。
「よく頑張ったね」って頭を撫でてくれる人が欲しい。

今の私が一番安心出来る場所。
それはきっと、一緒に馬鹿やって笑える友達の傍。
でも、彼女達に私の醜さを直に見せたくはないから。
だから今日も、私は独り、部屋の中で蹲る。

   − 2005年08月01日(月) −

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