今日は、6月まで入院していた病院に、青森土産を郵送した。 形ばかりの挨拶の言葉と、退院してから大会に行くまでの生活を記した 便箋三枚分の手紙を添えて。 その手紙を書き終えてから改めて読み返してみると、この1ヶ月間の生活は まるで辛さと苦しさで溢れていたかのような文面になっていた。 …だって。 実際、本当に辛かったんだよ。 身体を引きずって、それこそ死ぬ気で学校に登校し続けた、1ヶ月間。
でも、「病院に戻りたい」とは、ただの一度も書かなかった。
だって、病院に居て、それで私は少しでも元気になった? 「入院した方が早く治るから」って、通ってたクリニックの先生に言われて それを信じて4ヶ月弱入院して、それで病院は私の何かを変えてくれた?
入院生活で得たものは 失望と 不信感と 罪悪感と 劣等感だけしか思い出せない。
毎日毎日誰にともなく「ごめんなさい」って言い続けた。 頭から布団を被って、誰かが助けてくれるのを待っていた。
でも、誰も助けてなんてくれなかった。
きっと病院のスタッフの人は「苦しくなったらいつでも戻っておいで」って 皆、口を揃えて言うのだろう。実際、病院のソーシャルワーカーの人は 私の退院間際にその事を母に告げていたらしい。
でも、あの環境に戻ったって、結局苦しみからは解放されない。 家も、学校も、病院も。今の私には、安らげる場所なんて無いんだ。
…せめて、泣ける場所が欲しい。 「よく頑張ったね」って頭を撫でてくれる人が欲しい。
今の私が一番安心出来る場所。 それはきっと、一緒に馬鹿やって笑える友達の傍。 でも、彼女達に私の醜さを直に見せたくはないから。 だから今日も、私は独り、部屋の中で蹲る。
|