◎ 行ってらっしゃい。 ◎

綿ちゃんに話して、ようやく書く決心が付きました。

九月二十五日午前一時三十七分、祖父は八十三歳でその生涯を閉じました。

…誰かに話してようやく書く事が出来たなんて、やっぱりどう強がろうが
実感出来なかっただけで、私もかなり動揺していたんでしょうね。
病院で「痛い痛い」とうわ言を言う祖父を看ていた時にも
通夜の時も、そして葬式の席でも泣けなかったというのに
胸の奥はまるでどす黒い塊を飲み込んだかのように重くて
今日も学校に行っても勉強なんて欠片も手につきませんでした。
それどころか、口から言葉を発するのも辛くて。
自分の殻に篭っていられるのならそうしたかったけれど
ふとすれば無表情になる顔を必死で動かして笑顔を作った。

誰かさんみたい、と心で哂った。

似た者を好いてしまうのはどうしようもない事かも知れない。

   − 2005年09月27日(火) −

BACK INDEX
MAIL URL

My追加

Illustration by : 夏の空色
Design by : [ m  U ]