僕がアイツを好きだって。
そう言うのには勇気がいるんだ。

僕がアイツを好きな事で。
壊れてしまうものがあるから。

僕が一杯の勇気を出して。
アイツに好きだって言った時。


・・・ほんとは一番怖かったんだ。


アイツに嫌われる事よりも。
アイツに拒絶される事よりも。

キミを失うんじゃないかって。
キミにこれからもう二度と。
微笑んでもらえないんじゃないかって。


これは大きな賭けだったんだ。


アイツが僕を嫌うかどうか。
キミが僕から離れるかどうか。


そう、僕は。


キミタチを試したんだよ。
変わらぬ愛で僕を包み込んでくれる、キミタチを。

こんな浅ましい自分、なかった事にしてしまいたいよ。


でも。


僕がアイツと同じくらい。


・・・いや、もしかしたら。


アイツよりもキミを失いたくないって事。
厭と言う程感じた事は・・・

アイツには内緒だよ？


・・・勘付きのいい、アイツには。