鏡の前に立たされたような錯覚。プライドが高くて。我儘で。自分が一番正しくて。自分を否定するものからは逃げて逃げて逃げ続けて。わかってもらう努力もしないで。『私は誰にもわからない』って思ってて。後ろばかり見続けて。不幸が好きで、大好きで。ちょっと自慢気に不幸を語る、その姿。-アイツノスガタハオマエノスガタダ-そう言われたような気がした。自分の事が大嫌いで大好きな僕は。アイツの事を嫌悪して憎悪しながら、誰よりも深く溺愛していた。