裂け目から蛆が涌いて。消化した物をまわりにぶちまけて。殆どの内臓を身体から出して。血の海で溺れて。髪の毛とかもずたずたに抜き去って。両目もごっそり刳り抜いて。脳味噌なんてぐちゃぐちゃにしちゃって。私の全てがこの世に残らないように。ただ一つ、割けた胸の奥。肋骨が丸見えの、からっぽな肢体の中に。心臓だけを残して。私は笑顔で転がっていたいと、そう願った。