コトバアソビ。
無断引用お断り。

2002年04月15日(月) 時を刻まぬ掛け時計。


ふと見あげると

掛け時計の時間がずれていた。

当たり前のように時計を外して電池を変える。

そして考える。

一体何時からずれていた?


わからなかった。

きっと朝は平気だった。

気付かなかった。


きっと時計もヒトも、そうやって壊れて行くのかもしれない。

気付かぬ内にゆっくりと、

細胞レベルから徐々に身体を蝕む癌のように

静かに時を刻む事を止めるのだ。


電池を変えた掛け時計が

正常な時を刻み始める。


それを私は当たり前のように、静かに壁へと返したのだった。


 既知  置場  未知


本田りんご

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