雨の日は調子が悪い。躯が怠い。頭が痛い。呼吸が出来ない。何故だろう?・・・あぁ、そうか。雨の日は私とアナタと繋ぐ太陽も私とアナタを繋ぐ青空も私とアナタを繋ぐお月様も私とアナタを繋ぐ髪を撫でる微風さえも全て存在しないから。『昨日より激しい雨なんですけど。』少し苛立ち紛れの私にごく普通に返すアナタ。『こっちも昨日より凄い雨。』アナタのその一言でふっと息を吹き返す私。・・・あぁ、そうか。恵みの雨はアナタの頭上にも平等に降り注いでいたんだね。