暗い暗い闇の中白く光るおいしそうなまぁるいお月様。その光だけを頼りに夜道を歩くアナタが捨てられているワタシに気付く。まるで魔法使いの様に軽々とワタシを抱き上げて『寒かった? あったかいおうちに帰ろうね』って輝く顔で笑ったアナタの虜となったワタシ。『ヒト』の『コトバ』は持たないけれど。誰よりも、アナタが。満月の夜ワタシはアナタの使い魔になった。