学校の帰り、
日の傾く下り坂を、
てくてくと歩いて行こうとした時。
空から何か降ってきた。
団栗だった。
そう言えば、何か、こんな場面を見た事がある。
軽い既視感に苛まれながら、団栗を拾う。
そうだ、映画。
見た事も無いオバケが、穴の開いた袋で。
団栗をぽろぽろ落としながら、
小さい女の子に追いかけられるんだっけ。
空から・・・家の天上から、
団栗が降ってくるシーンが、確か、あった。
そう、確か、そうだ。
うくく、と笑いながら、私は
そうか、もう、今の年じゃオバケ、見れないのか。
と。
団栗を見ながら、ふと、
自分はもう、『大人』である事を感じた。
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