朝起きたら僕の腕がなくなってた。ベッドから起き上がったら、君が必死で床を這いずり回ってた。自分のせいで僕の腕がなくなったからって。早く見つけないとくっつかなくなるって。別に、なくてもよかったのに。傷口に指をめり込ませて感じる暖かさは、生きている証拠。失くした腕は君を護れた誇り。滴り落ちてシーツを染める紅が、君の涙。