ウィーンから帰ってきました。 夜行で帰ってきて、ほとんど寝れなかったのですが、今日は今日で、明日の帰国準備に大忙しです。
とりあえず、ウィーンでは・・・。
やっぱりHughesはすごいのです。 もう、レッスンの密度が違うの。 次々と、高度な事をすごいスピードで要求される。 もう、言っている事を理解するだけでも、大変。アップアップでした。 MDで録音しておいてよかった。 すぐに直せないようなことばかりだったから、これからこの夏、録音したMDをそばにおいて練習することになるだろう。
また、何がすごいって、やっぱり、彼自身がお手本としてちょっとだけ弾いてくれるピアノ。 もう、なんであんなに、美しいんだ!!! その、ほんの一フレーズのためだけでも、録音しておいてよかった、と、つくづく思える・・。
ああいう、感動ですよ、レッスンに必要なのは。 自分がどうあがいても届かないところにいる人と、接する事が、必要なんですよ。 少しでも近付きたいと思うのが大切なんですよ。
しかし、生ぬるいレッスンに慣れてしまっていたんだなー・・・。 自分の、気の緩みというか、「これぐらいしておけば何とかなるだろう」的な考え方を、根本から改めなければ。 自分が想像する以上に、先は長いのだ。 想像できないくらい、すごい音楽をする人たちはいっぱいいるのだ。 その、目の前にあるはずの多様な世界に気がつけるだけでも、Hughesのレッスンは価値があると思う。 頑張って、ウィーンまで行ったかいがありました。
それにしても、私にとって、ウィーンという街は、どうも相性が悪いようだ。 前回、初めて来た時も、いろいろとトラブルが続いたけれど、今回もやっぱり、事件の連続でした・・。
まず、ベルリンを出発するときから、なんとなく、目の調子が悪い。 電車に乗った頃には、右目の下に出来た「ものもらい」がチクチク痛みだして、長い間目を開けていることが出来なくなる。 仕方なく、行きの電車の中では、ほとんど寝て過ごし、たまに楽譜を読んだりしていたのだが・・・。 本当は、たまっているメールの返事などを書こうと思って、今回は本ではなくてパソコンを持っていったのですよ。 それが、なんと、一応一番速い、新幹線に近い電車だというのに、古い車両で、座席にコンセントがない!!・・・ありえない!!(ドイツではあるのが普通なのです) 使えないよ、パソコン!!(古いパソコンなので、充電してあっても2時間が限度。) ていうか、何も出来ないじゃん、私。この10時間もの旅、重いのにわざわざ持っていったパソコンなしで、何をしろと? まあ、目の調子も悪い事だし、かえって良かったのかもだけど、しかし、もったいない時間の使い方をしました。
そして、ウィーンでは友人宅に泊めてもらったのだけど、 私がシャワーを浴びているときに、シャワーの排水管が、なぜか壊れました・・・・。 いや、なんか、ずいぶん前から、少しずつ配水管の接続部分が、緩んできてはいたようなのです。それが、ちょうど運悪く、私が使っていたときに、とうとう外れてしまって、水漏れ。下の部屋の天井から、雨漏り状態。 普通なら見えない、シャワーの下の配水管の部分でそんな事が起こっているなんてつゆ知らず、私は呑気にお湯を使っていたのですが、それが全部下に流れていたのですねぇ・・・。 はあ、気持ちよかった、と、パジャマを着ているときに、ドンドンと、ドアが叩かれて、大家さんがやってきて、排水管部分を開けて見てみれば、水浸しだもの、ビックリしました。 しかし、なんにしろズサンなヨーロッパですわ。 だって、排水管、細かいいくつかのパイプが繋がっているのですが、なんていうか、掃除機のパイプと同じように、差し込んであるだけなんです。で、気休めのように接続部分にある、ゴムのパッキンが、もう、腐ってほとんど使い物にならない状態。 これじゃあ、いつか外れるわ。多分、友人がこの部屋に入る前からの積み重ねなんでしょうね。パイプが詰まり気味で、水流で逆にパイプの方が押し出されてしまっているなんて、ほんの数ヶ月住んでいてなるようなことじゃないもん。 ありえないよなぁ・・・。こういうのって、誰が責任を取るのだろう。大家だよなぁ。 「私たちは何も悪くない」と主張してはおいたけど。だって、本当に、普通にシャワー浴びてただけだし。 水を出しすぎたか、とも思ったけど、そんな、バカみたいに大量に流しっぱなしにしたわけじゃないしなぁ。 いやいや、しかし、大騒ぎでした。
月曜に、レッスンが終わってから、行こうと思っていた美術館は、月曜お休みだし(調べていかなかったのも悪いけど)、 用心して厚着していけば(ベルリンは寒いのですよ)、ウィーンは見事に真夏の陽気で、汗だくになるし、 まったく、相性が悪いですわ、やっぱり。
まあ、それでも、Hughesのためだけに、また、行くのだろうなぁ、ウィーン・・・。
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