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2004年07月06日(火) ウィーン

ウィーンから帰ってきました。
夜行で帰ってきて、ほとんど寝れなかったのですが、今日は今日で、明日の帰国準備に大忙しです。

とりあえず、ウィーンでは・・・。

やっぱりHughesはすごいのです。
もう、レッスンの密度が違うの。
次々と、高度な事をすごいスピードで要求される。
もう、言っている事を理解するだけでも、大変。アップアップでした。
MDで録音しておいてよかった。
すぐに直せないようなことばかりだったから、これからこの夏、録音したMDをそばにおいて練習することになるだろう。

また、何がすごいって、やっぱり、彼自身がお手本としてちょっとだけ弾いてくれるピアノ。
もう、なんであんなに、美しいんだ!!!
その、ほんの一フレーズのためだけでも、録音しておいてよかった、と、つくづく思える・・。

ああいう、感動ですよ、レッスンに必要なのは。
自分がどうあがいても届かないところにいる人と、接する事が、必要なんですよ。
少しでも近付きたいと思うのが大切なんですよ。

しかし、生ぬるいレッスンに慣れてしまっていたんだなー・・・。
自分の、気の緩みというか、「これぐらいしておけば何とかなるだろう」的な考え方を、根本から改めなければ。
自分が想像する以上に、先は長いのだ。
想像できないくらい、すごい音楽をする人たちはいっぱいいるのだ。
その、目の前にあるはずの多様な世界に気がつけるだけでも、Hughesのレッスンは価値があると思う。
頑張って、ウィーンまで行ったかいがありました。


それにしても、私にとって、ウィーンという街は、どうも相性が悪いようだ。
前回、初めて来た時も、いろいろとトラブルが続いたけれど、今回もやっぱり、事件の連続でした・・。

まず、ベルリンを出発するときから、なんとなく、目の調子が悪い。
電車に乗った頃には、右目の下に出来た「ものもらい」がチクチク痛みだして、長い間目を開けていることが出来なくなる。
仕方なく、行きの電車の中では、ほとんど寝て過ごし、たまに楽譜を読んだりしていたのだが・・・。
本当は、たまっているメールの返事などを書こうと思って、今回は本ではなくてパソコンを持っていったのですよ。
それが、なんと、一応一番速い、新幹線に近い電車だというのに、古い車両で、座席にコンセントがない!!・・・ありえない!!(ドイツではあるのが普通なのです)
使えないよ、パソコン!!(古いパソコンなので、充電してあっても2時間が限度。)
ていうか、何も出来ないじゃん、私。この10時間もの旅、重いのにわざわざ持っていったパソコンなしで、何をしろと?
まあ、目の調子も悪い事だし、かえって良かったのかもだけど、しかし、もったいない時間の使い方をしました。

そして、ウィーンでは友人宅に泊めてもらったのだけど、
私がシャワーを浴びているときに、シャワーの排水管が、なぜか壊れました・・・・。
いや、なんか、ずいぶん前から、少しずつ配水管の接続部分が、緩んできてはいたようなのです。それが、ちょうど運悪く、私が使っていたときに、とうとう外れてしまって、水漏れ。下の部屋の天井から、雨漏り状態。
普通なら見えない、シャワーの下の配水管の部分でそんな事が起こっているなんてつゆ知らず、私は呑気にお湯を使っていたのですが、それが全部下に流れていたのですねぇ・・・。
はあ、気持ちよかった、と、パジャマを着ているときに、ドンドンと、ドアが叩かれて、大家さんがやってきて、排水管部分を開けて見てみれば、水浸しだもの、ビックリしました。
しかし、なんにしろズサンなヨーロッパですわ。
だって、排水管、細かいいくつかのパイプが繋がっているのですが、なんていうか、掃除機のパイプと同じように、差し込んであるだけなんです。で、気休めのように接続部分にある、ゴムのパッキンが、もう、腐ってほとんど使い物にならない状態。
これじゃあ、いつか外れるわ。多分、友人がこの部屋に入る前からの積み重ねなんでしょうね。パイプが詰まり気味で、水流で逆にパイプの方が押し出されてしまっているなんて、ほんの数ヶ月住んでいてなるようなことじゃないもん。
ありえないよなぁ・・・。こういうのって、誰が責任を取るのだろう。大家だよなぁ。
「私たちは何も悪くない」と主張してはおいたけど。だって、本当に、普通にシャワー浴びてただけだし。
水を出しすぎたか、とも思ったけど、そんな、バカみたいに大量に流しっぱなしにしたわけじゃないしなぁ。
いやいや、しかし、大騒ぎでした。

月曜に、レッスンが終わってから、行こうと思っていた美術館は、月曜お休みだし(調べていかなかったのも悪いけど)、
用心して厚着していけば(ベルリンは寒いのですよ)、ウィーンは見事に真夏の陽気で、汗だくになるし、
まったく、相性が悪いですわ、やっぱり。

まあ、それでも、Hughesのためだけに、また、行くのだろうなぁ、ウィーン・・・。


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