一晩寝て、時差のおかげですっきり早起きです。 落ち着いてみると、家の中が汚い・・。 埃が入りやすい古い家だというのもあるのですが、今回帰国直前、本当にバタバタしていてまともに掃除しないで出てきてしまったからな。 ということで、朝7時から、床の拭き掃除をしてしまいました。 なんだかんだと、やる事がたくさんあるなぁ・・。
今回のフライト、結構大変でした。 というのも、お隣に座った方々が、日本からアテネオリンピックを見に行くという、お爺さん達の団体。 私は廊下側の席だったのですが、「こんにちは」と座ったとたんに「お嬢ちゃん、ここかえ?」と、隣2人と後ろ3人がいっせいに注目。 獲物を見つけたとばかりの嬉しそうな目に、嫌な予感はしたのですが・・。
いやー、爺ちゃんたち、話、長い!!! しかもアルコールが入っているので、もう、酔っ払いのお年寄りの昔話オンパレードでございます。 学校の校長先生だった人やら、なにやら、わりとちゃんとした方々だったので、ヘンな絡まれ方はしなかったけれど、私が音楽を学ぶために留学しているのだ、というと、「うちの娘も・・」だの「この間は上原彩子ちゃんを聴きに行ってきた」だの(ちゃん付けですか)、「留学はお金がかかる」「有名にならなくちゃダメだ」「舞台に出た瞬間からすごい人は違うのだ」「上手い人は姿勢から違うのだ」・・・・エトセトラエトセトラ。お説教まで賜ってしまうとは、もう、勘弁勘弁(笑)。面白い話もたまにあるのですがねー、何度も繰り返されると、さすがにもういいです、となってしまう・・。
隣に座った2人が、話し掛けてくるのは、仕方ありません、いいのです。 でも、後ろの人まで、座席越しに、狭い隙間から一生懸命話をしてくるのは、どうでしょう。 そこまでして、私と話したいのですか、爺ちゃん。 私一人で、5人分のお相手をしなくちゃいけませんか、爺ちゃん。 一つ一つの座席に付いている個人用画面の操作方法がわからないからって、私までそれを楽しむ権利がないとおっしゃるのですか、爺ちゃん。 「ちょっと眠くなってきたので」と言っても、「そうだそうだ、ワシがアメリカに行った時も睡眠が・・・」と新しく話を始めてしまいますか、爺ちゃん。
いやいや、大変でした。 まあ、私も実家に祖母がいるので、お年寄りの話には慣れていまして、だからこそ、爺ちゃんたちも喜んで話をしたのだとは思いますが。 しかし、もう70歳前後の方々。お元気だわ・・・。(私の隣の方なんて、76歳でした。びっくり。彼が一番ジェントルマンでした)
ま、そんなこんなで、アムステルダムに着いて、一人になったときの開放感ったらありませんでした(笑)。 アムスは雨で、本当に寒かった。 ベルリンへの乗り継ぎ便のゲートまで結構距離があったのですが、そこへ行く途中に、なんだか贅沢な、開放的なラウンジがありましてね。 まるでビーチにあるような、寝そべる事の出来る椅子が、こう、窓に向かってズラッと並んでいまして。こう、よくある、腰と膝の2点で折れ曲がっているやつです。 時間があったので、優雅に、そこで寝転びながら(私は身長が足りず、角度的にちょっと大変でしたけど)深々とヨーロッパの余裕のある空間を味わっておりました。
また、ヨーロッパ生活が、始まるのだな。
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