山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
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2003年06月26日(木) 脊髄造影

 7時過ぎに大坪さんの携帯に電話してみるが、マナーモードになっている。朝食後9時過ぎに市役所の彼のデスクに電話する。小渡さんの奥様の実家がお医者さんだそうで、医療レベルについては八戸についてもかなり詳しいらしい。当初N赤病院に入院したと誤った情報が入ったので心配したが、市民病院の末綱先生なら大丈夫ということだった。N赤にはあまりいい医師がいないらしい。

10時過ぎに不在者投票をした。投票事務は病院職員が委嘱されてやるそうで、芝さんや津取場さん、教育委員会から移動した巻裕美さんらがいた。もうとても知っている人たちなので、ばつが悪かった。
午前の点滴が終了した直後に、なんと接待部長と妻神次長が見舞いに来てくださった。本来であればデイルームでお話をするところだが、今日はあいにく選挙の不在者投票のため伊に使用している。部屋で立ったままの会話となった。

今日は脊髄に造影剤を入れCT検査の日だ。午後3時にベッドごと検査室へ連れて行かれる。痛いと聞いていたが、先生がうまかったのかすんなり針が入った。造影剤を注入するとき腰にずしりと重い感じが伝わってきたが、その程度で済んだ。数枚X線撮影後、CTの予定だったが、CTの予約が思いのほか混んでいたため一旦部屋へ戻される。

ここからが長かった。3時半に戻ってCTに呼ばれたのが6時過ぎだ。この間困ったことが生じた。尿意をもよおしたのだ。妻から尿器を用意してもらうが出ない。とても溜まっているのに何度トライしても出ないのだ。自分自身横になったままするのは始めてである。そうこうしているうちにCTに呼ばれる。付き添った男性看護士に尿が溜まっていることを告げると、CTの隣の部屋で尿器をあてがい下腹部を押してみるがやはり出ない。20分間乗り切ってくれといわれ、CT検査に入る。「これが終われば導尿でもなんでもできるから。」CTの台に載ったとたんに尿意は激しくなる。全身硬直したままその20分間をこらえる。終了後検査技師たちが「よくがんばたったね」と声をかける。痛みをこらえていたと思ったらしい。必死にベッドに移り別室でまた尿器をあててもらう。もう限界を超えていた。勢いよく噴出する。看護士が「よかった、よかった」と安心する。私もえもいわれぬ開放感に浸った。

 ベッドに寝たままおしっこをするというのがこんなに難しいとは思わなかった。立ってするのと違い腹圧がかからないため、なかなか難しいのだそうだ。そしてもっと驚いたのはその量だ。一旦出始めたおしっこは止まりそうもない。どんどん尿器がいっぱいになってくる。ほとんど溢れそうになる寸前でやっとおさまった。普通の倍の量だそうだ。


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