山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
日記一覧|前の日へ|次の日へ
それでも父の肉体は比較的丈夫にできているらしく、骨折は間もなく回復した。しかし散歩に出なくなったことで運動量は激減した。顔の表情などを見てもぼんやりして、もしかしたらこのまま痴呆になってしまうのではないかと心配になった。
そんな時、かかりつけの内科医院の先生がデイケアに行ってみないかと声をかけてくださった。始めは週一回の予定で始めたのであるが、父は気に入ったらしく、間もなく週2回になり、そして3回になった。朝9時に迎えに来て夕方5時に送り届けていく。入浴やリハビリがメインのようだ。時にはレクレーションがある。道の駅などに買い物に行ったり、映画館へ映画鑑賞に行ったり、イベントにも積極的に参加するようになった。父は表情も明るくなり、デイケアへ行く前日には入浴用のタオルや着替えなど自分で準備し、次の日の朝には行くばかりに用意を整えている。この辺にも几帳面な性格が表れている。
父が入院したかかりつけの内科医院は、父が倒れて以来もう45年間ずっと通っている。その間に先代の院長も亡くなって、その娘さんが二代目として病院を存続している。 11月になって父はリハビリができる病院に転院した。デイケアに通っていたグループの病院なので、通所している人、入院している人、職員の方々にも顔見知りが多くとても安心しているようだ。
しかし今の父の状態では自宅で生活できる程度まで回復するのは難しいのかもしれない。それでも私は回復を願っている。
|