忙しいんだかヒマなんだか分らない。 とりあえずイヤンなヤツとは付き合いたくないので。 そして早く縁を切りたいので。 ソイツの仕事から片付ける。 顔を合わせるのもイヤンなので。 メールで送りつけてイジョーオワリ。
指が一本足りない生活にも慣れてきた。 慣れてきたので時々ぶつける。
デスクの引き出しを開けるとき。 コピー機のふたを閉じるとき。 エレベーターのボタンを押すとき。 自動改札に定期券を差し込むとき。
「イタッ!」
とは言うけれど。 冷え切ってしびれているような。 感覚は殆んどなく。 指先にキミが触れてもきっと分らない。
先生。 治るんでしょうか?
早く帰りたいのに集中できない。 だらだらと時間ばかりをやり過ごす。 あと1日頑張れば。
ふぁいとぉ。
淹れたコーヒーはあっという間に冷め。 冷めた想いは誰のものだったのかも分らず。
むかしむかし あるところに花子さんがおりました 静かに暮らしておりました 機を織っておりました カタトン カタトン カタトントン そのまま朽ちていきました
果実はいつか熟れるもの 熟れた果実は堕ちるもの そのまま踏まれて踏み潰されて 手足も瞳も唇も グチャグチャになって溶けたなら
蝋のように。 塗りたくってあげる、アナタに。
踏み潰されに行くから。
もう少し。
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