| 2002年08月14日(水) |
Mとしての、おそらくアタシの欲しいもの(長文) |
夏休み初日の火曜日は昼過ぎに起きて夫と映画を見に行った。 4時20分開始のそれは「es(エス)」。 渋谷のシネセゾンはなかなか快適で、目の前の座席は二人分何故か空席。 らっきぃ。 スクリーンまでの間に何も遮るものなし。 このまま誰も座るな。 誰かが気付く前に暗くなれ。 がんばれ(違?)。
ひざ掛けを借りて、コーヒーとポップコーンを両手に席につく。 準備おっけー。
スターウォーズにしようかどうしようか迷った末に選んだ映画だったけれど こっちにして正解。 ぼけらぁ〜、っとしていたら何度か驚かされた。 暗闇に取りこぼしたポップコーンいくつか。 大丈夫。 暗いから誰にも気付かれていない。ハズ。
終わってから久しぶりの行きつけに顔を出す。 まだ空いている店内であれこれ、男山を呑みながら話し込む。
帰りがけにビリヤードをやりたがったら、もう帰ろう、と言われた。 やだやだやだ。
と思ったけれど大人しく帰ってくる。 やりたかったのに。
地団太。
夏休み2日目の水曜日。 明け方までチャットをしていたので午後ゆっくりに起きる。 病院に薬を取りに行くのと注文しておいた化粧品をとりに行くのと、 どっちの用事を先に片づけようか悩みながら家を出る。
寝るのが好きなもんだから。 目覚めるのが遅かったもんだから。 出かける前の慌しさは“日常”。
新宿についてから、先に病院へ行くことに決めた。
いつものように、いつものごとく。 とって返した新宿はすでに閉店40分前で、 分っていたはずなのに少し時間をかけすぎる見慣れたコーナー。
けれどあまりにものんびりしすぎ。 シャッターが下りてくるのを横目で見ながら口紅を選ぶ。
どれがいい、どれがいい、どれがいい。 どっちがいい、どっちがいい、どっちがいい。 うわぁー。
「もういい。これで。」(きっぱり)
こういうのって何て言うんでしょうね。 衝動買い、っていうのとは違うと思うんですね。 見切り発車的な買い物の仕方ですね。 でもおそらく。
この色は似合う。
夜、少し眩暈を覚えて横になる。 殺される夢を見た。
違う。 そうじゃない。 殺して欲しがる夢を見た。
傍から見てアタシという人間がどういう風に見えるのかは分らないけれど、 アタシが欲しているのは癒してくれる人間と殺してくれる人間なのである。 以前、ある人に「麗香さんはMとしては危険な存在ですよ。」と言われた事がある。 破壊的な欲望を持っている人間を本能的に見分け、知らず知らずのうちに挑発し、 相手に行為を起こさせ、結果、破滅へと引きずり込んでしまうらしい。
なのでアタシのご主人様は生きることに前向きなのである。 破壊行為は崖を目指さない。 ので、破滅しない。
けれど例えばそう、次の瞬間。 アタシは殺されたい。 無論、誰でもいいのではなく、愛している人に殺されたい。 けれどそんなことをしてくれる人間はなかなかいないので、 そのストレスを癒してくれる人間、 つまりは忘れさせてくれる人間、 トランス状態に追い込んでくれる人間を欲するのである。
アタシは日々癒されながら、「愛情をもって殺してくれる人」を探しているのである。
昔。 殺してくれそうな人に出会ったことがあった。 愛していた。 愛されていた。
「破滅」という崖の一歩手前でとまったそれは果たして幸だったのか不幸だったのか。
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