先月末で、気に入っていたある日記が消えてしまった。 「赤い首輪の記憶」だったか。 こんなことならメールアドレスだけでもチェックしておくのだった。 そう思っても後の祭りである。 残念。 そして少し寂しい。
今、私の面倒を見てくれている飼い主さんというのは とても思慮深い人である。
きっと、ずっと先のことまで考えているのだろうなぁ、とか。 あるいは考えていなくても分かっているのだろうなぁ、とか。
私はどちらかと言うと行き当たりバッタリな方だし、 直感で判断して動いてしまうタイプなので、 きちんと面倒を見てくれて、かつ、叱り方を知っている 思慮深い誰かがいてくれるのはとても安心するのである。 だからと言って泣かずに眠れる夜を迎えているかというと そうでもないのだが。 それでも叱られればペシャンコになるし、誉められれば有頂天にもなる。
飼い主さんは私の司令塔でありコントローラーなのである。
おそらく飼い主さん自身は全く意識していないだろうけれど。
デパートのバーゲンでちょっとお洒落なワンピースを見つけたのだが、 着ていく機会が無いので飼い主さんにデートをおねだりしてみた。 「いいよ」と言われたら、明日もう一度出かけて行って 買ってこよう、それに似合うコートも買ってこよう、などと アレコレ思いを巡らせながら眠りについた。
ふと思った。 出会ったのだから必ず別れも来るものである。
思い出は少ない方がラクなのかもしれない。
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