某氏が諭す。愛は求めても無いものだ、と。愛は求めるものではない、と。ここ数日、これらが私の中でグルグルと渦巻いている。与えるものであることは分かっている。けれど分かりたくない私が、嫌だ嫌だと駄々をこねる。欲しい欲しいと駄々をこねる。いま私は何を求めているのだろう。私が求めているものは何なのだろう。何だったのだろう。放たれた矢はその的を失い、今どこを目指しているのだろう。