2003年02月28日(金) |
前橋のスナック乱射事件で、前橋地検は暴力団幹部を釈放 |
日経(H15.2.28付)・社会面に、前橋のスナックで銃を乱射した事件で、前橋地検は、出頭した暴力団幹部を釈放したと報じていた。
本人が認めているのになぜ釈放するのかと思うかもしれない。
それは、今は犯行を認めていても、万が一公判で否認に転じたときに、それでも有罪にできるだけの十分な証拠がなければ、検察官は起訴しないからである。
この事件では、本人の供述に基づいて拳銃を捜査したところ、そことは違う場所で拳銃が見つかっている。
もし、供述どおりの場所に拳銃が見つかっていれば、犯人しか知らないことを供述しているから、「秘密の暴露」と評価され、その供述の信用性は高まる。
このように検察官が慎重なのは、絶対に無罪を出してはいけないと思っているからである。
それだけに、起訴されれば有罪は間違いないと思ったほうがいい。
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