今日の日経を題材に法律問題をコメント

2003年08月25日(月) 人はなぜ犯罪を起こすのか

 日経(H15.8.25付)15面広告欄に雑誌「プレジデント」の広告が載っていたが、その見出しに「検証!『犯罪少年』はどんな家庭で育ったのか」とあった。


 その雑誌では、原因として、家庭の問題、遺伝的な問題を挙げていた。



 犯罪少年と家庭との関係は、少年事件を扱っていて考えることがしばしばある。


 一般的にいえることは、犯罪少年には、両親の愛情を十分に受けていない少年が多いということである。


 もちろん、ここでいう「愛情」は「でき愛」とは異なる。

 でき愛というのは、子供を犬や猫と同じに扱っているだけだからである。


 しかし、問題は、両親が愛情を持って育てているのに、犯罪を起こす少年がいることである。


 そのような場合は、「なんでこうなったんだろう」と両親と一緒に考え込んでしまう。


 人がなぜ犯罪を起こすかについては古くから研究があり、チェザーレ・ロンブローゾは、犯罪者かどうかは生来的なものであるという説(生来的犯罪者説)を唱えたが、今日では誤りであるとされている。


 しかし、その考え自体は誤りだとしても、犯罪の原因として、環境だけではなく、ケミカル的な要素(抽象的でごめんなさい)があるのではないかという気がしている。


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